てんかん学分野・てんかん科 新着情報アーカイブ

2019.12.20

九州医事新報に掲載されました

東北大学病院てんかん科でとりくんでいる遠隔てんかん外来と,てんかんオンラインセカンドオピニオンについての記事が,本日号の九州医事新報とウエブ版に掲載されました.

2019.11.26

インドネシアへ遠隔てんかん講義が行われました

この週はインドネシアのパル市から、さくらサイエンスプロジェクトでインドネシアの医師と学生が東北大学医学部を訪問しています。以前に、てんかん学分野に留学していた Wijoyo Halim 先生も引率教員として来日しました。この日、Halim 先生の通訳のもと、パル市のアル・カイラート大学(Al-Khairaat University)の医学部学生や研修医を対象にして、中里教授による Epilepsy & Telemedicine(てんかんと遠隔医療)と題した講義が行われました。東北大学病院の遠隔てんかん外来や遠隔てんかん症例検討会は、東日本大震災を契機として始まりましたが、このパル市も2018年のスラウェシ島地震とその後の大津波によって被害を受けました。現在、東北大学ではパルの医療を応援するための様々なプログラムを展開しています。

遠隔てんかん講義の様子

2019.10.14

東北大学医学部懇談会(保護者会)で中里教授が模擬講義をしました

東北大学医学部懇談会とは、医学部の医学科と保健学科の全在校生の保護者を対象とした3年に1回の会合です。この日の午前中に始まった全体会議において中里教授は「知って安心、てんかん」と題した模擬講義を行いました。この模擬講義は医学部医学科1年生への30分の入門講義の内容を15分に短縮したものです。講義の中で中里教授は、東北大学医学部では医学や医療について教えるだけではなく、医師以外の多職種との連携の重要性や、啓発活動も含めた社会への発信の重要性も教えている点を保護者に伝えました。

2019.10.9

日本てんかん協会のプレスセミナーで中里教授が脳磁図を取り上げました

てんかん月間を記念して、毎年10月には日本てんかん協会のプレスセミナーが開催されています。この日のプレスセミナーで、中里教授は脳磁図検査の話題を取りあげました。脳磁図は脳が発生する微弱な磁界を測定する検査法です。脳波に比べて空間的な精度が高いために、てんかんの術前診断には欠かせない検査です。ところが最近、脳磁計を保有する施設で、次々と脳磁図検査ができなくなっています。その背景には、国際的なヘリウム不足の問題があります。さらには脳磁図検査への診療報酬があまりにも低く、病院としては採算が取れないため検査を中止せざるをえない状況に追い込まれているのです。講演の中で中里教授は、脳磁図検査の重要性を国民に正しく理解してもらい、相応の診療報酬がもらえるようになることが大切だと強調しました。

2019.10.1

東北大学病院遠隔医療推進ワーキング・グループのキックオフ・ミーティングが開催されました

本日、東北大学病院第一会議室において遠隔医療推進WG キックオフミーティングを開催されました。冒頭、冨永悌二病院長から「東北地方には医療課題が集積しており、この改善の一助として遠隔医療の推進を図りたい」との挨拶がありました。次いで、中里病院長特別補佐(遠隔医療担当)から、「遠隔医療の天地人」と題して、日本における遠隔医療の現状、てんかん科における遠隔医療への取り組み、海外の事例の紹介がありました。発表後のフリーディスカッションでは、満員の会場内からの活発な発言や意見交換だけでなく、遠隔地からの参加者による発言や情報提供が行われ、盛況のうちに閉会となりました。詳細は東北大学病院のホームページに写真入りで掲載されています。今後このワーキンググループは月一回のペースで開催される予定です。

2019.10.1

ミュンスター応用科学大学修士課程に在籍中の Fabian Kaiser 君が特別研究学生として来日しました

Fabian Kaiser 君はドイツにあるミュンスター応用科学大学修士課程に在籍中です.すでに脳磁図の信号源解析に関する研究を行っていますが,脳磁図の生理学研究および臨床への応用を学ぶべく約1年の予定で来日しました.日本語の日常会話も達者です(詳しくはこちら).

2019.9.13

神准教授が国際臨床脳磁図学会の理事に選出されました

9月11日より、カナダのトロントにて第7回国際臨床脳磁図学会が開催されました。先日の選挙において、神一敬准教授が次期4年間の理事に選出されたことが、この日の理事会において発表されました。本学会は脳磁図の臨床応用を推進するために2007年に発足した国際学会であり、初代理事長には中里教授が着任しました。その後、1年おきに学術大会が開催され現在に至っています。

2019.8.30

協同研究者の柿沼先生が Falling Walls Lab Sendai 2019で第一位!

Falling Walls Labとはベルリンの壁の崩壊(1989年)から30年になることを記念して、さまざまな分野で活躍している若手研究者が、自分の研究内容を3分にまとめて発表する世界的なコンテストです。高次機能障害学分野の柿沼一雄先生は、てんかんの術前診断として実施している超選択的ワダテストを用いた脳機能マッピングについて発表し、見事、第一位を受賞しました(https://www.tfc.tohoku.ac.jp/fwls/report.html)。柿沼先生は11月8〜9日にベルリンで開催される本選(https://falling-walls.com/lab/apply/)への参加が決定しました。柿沼先生、おめでとうございます。

2019.7.27

中里教授の還暦を祝う会が開催されました

この日は中里教授の満60歳の誕生日です.毎月1回,土曜日に開催される東北大学てんかん症例検討会のあと,サプライズで花束が渡され,遠隔会議システムからの参加者からもお祝いの言葉が述べられました.このあと,サプライズ満載の祝賀会も開催され,遠路からの研究室卒業生も加わって盛代なパーティーとなりました.中里教授の感激の言葉「まるで生前葬です.ありがとうございました.生まれ変わったつもりで頑張ります」.これに対して神准教授の言葉「お願いですから,これ以上,あまり頑張らないで下さい」.

中里教授 還暦祝賀会の様子 中里教授 還暦祝賀会の様子 中里教授 還暦祝賀会の様子

2019.7.11

フィリピン大学の Franchesca Gabriel 先生が客員研究員として来日しました

Franchesca Gabriel 先生はフィリピン共和国の首都マニラにあるフィリピン大学を卒業し,すでに神経内科医として専門医を取得しています.このたび日本てんかん学会と日本てんかん治療研究振興財団のスカラーシップをもらい,約1年の予定で,てんかん学について学ぶ予定です.愛称はチェスカ先生です(詳しくはこちら).

2019.6.21

河北新報に神一敬准教授の記事「てんかんの正しい理解を」が掲載されました

河北新報では連載記事の「気になる症状すっきり診断 東北大学病院専門ドクターに聞く」が第1・第3金曜日に掲載されています。今回は、てんかん科・てんかん学分野の神一敬准教授の記事「てんかんの正しい理解を」が掲載されました。
記事の詳細は、こちら

2019.5.21

柿坂庸介講師が2度目のベストティーチャー賞を受賞しました

2019年5月21日に開催された東北大学医学部教室員会総会において、柿坂庸介講師が「医学科6年生が選ぶ教育ベスト1」に選ばれました。今回の受賞は柿坂先生にとっては2度目になります。柿坂先生、おめでとうございます! (添付記事は「教室員だより25巻2号(2019)」より)

教室員だより25巻2号
教室員だより25巻2号

2019.4.1

寄附講座が共同研究講座に生まれ変わりました

株式会社リコーからの寄附によって2017年2月に発足した神経電磁気生理学寄附講座は、2019年4月より新たに「電磁気神経生理学共同研究講座(リコー)」として生まれ変わります。これによって、企業と大学とが対等な立場で協力しあい、電磁気神経生理学領域のさらなる発展を目指します。

2019.3.24

仙台89ERSとのコラボレーションが大盛況のうちに終了しました

パープルデー仙台2019の第2弾は,3月24日(日)に仙台89ERSと公式戦ホームゲームでコラボレーションさせていただきました.ミスター89ERSとしてご活躍された志村雄彦GMから「仙台89ERSは”Purple Day”てんかん啓発活動に賛同いたします」と嬉しいお言葉を頂戴し,コートの隣に啓発ブースを設置させていただきました. 89ERS選手は紫色のラバーバンドを着用し,89ERSのサポーターの皆さんは黄色のユニホームにぴったりのパープルのバッチをつけてパープルデーを盛り上げてくれました.ハーフタイムには,パープルデーの紹介や啓発コメントが放映され,会場がとても温かい雰囲気に包まれました.試合中は,イベントスタッフも紫色のタオルを持って,カラーコードがパープルの菅原紀行選手をはじめ89ERSの選手を精一杯応援しました.試合後には,試合の勝利とパープルデーの成功を89ERSの選手とハイタッチで分かち合いました.

今回,てんかん啓発活動にご賛同いただき,ご協力いただきました仙台89ERSの選手および関係者の皆様に実行委員会スタッフ一同厚く御礼申し上げます.

カメイアリーナ仙台
カメイアリーナ仙台

2019.3.23

商店街中心部での仙台パープルデー・イベントが成功裡に終了しました

パープルデー仙台2019の第1弾「知って安心,てんかんと就労」が,3月23日(土)に「ぶらんどーむ一番町」アーケード特設会場と「au SENDAI 2Fイベントスペース」で行われました.仙台市の中心地にある活気あふれる商店街で,リーフレットや缶バッチを配布し,多くの方々にパープルデーの取り組みを知ってもらう機会になりました.

アーケード特設会場では,東北大学病院てんかんセンター長中里信和教授の発作ビデオを用いたトークに続いて,てんかんクイズ大会やスペシャルゲストのカラーボトルの竹森マサユキによるアコースティック・ミニ・ライブが行われ,会場が一気に盛り上がりました.

隣の「au SENDAI 2Fイベントスペース」では,100人を超える満席の中,中里センター長の市民講演や,就労支援員齋藤涼平氏による就労支援事業のお話しがありました.パネルディスカッションでは中里センター長,斎藤氏,てんかん協会宮城県支部会員の吉田泰氏,竹森氏が登壇し,「知って安心,てんかんと就労」をテーマに,それぞれの立場や視点から意見を述べました.就労時の重要なポイントは,生活習慣や基本的な対人スキルなどの就労準備性を高めることに加えて,自分の発作症状や長所をよく理解し,職場の同僚や上司に伝えることです.障害者就労支援センターでは,それらのポイントに基づき,障害者枠や福祉的就労だけでなく一般就労も含めた就労形態および就労場所を一緒に検討しながらサポートしてくれるそうです.今後は,てんかんをもつ方々が,より活き活きと就労し,状況に応じてステップアップできるような環境整備を目指します.

このイベントにご協力,ご支援いただきましたエフエム仙台様や日本てんかん協会宮城県支部様をはじめ,沢山の方々に実行委員会スタッフ一同厚く御礼申し上げます.

プログラム概要:

<「ぶらんどーむ一番町」アーケード特設会場>
「パープルデーとは」(てんかん啓発サークルPIE 宮本潤)
「知って安心,てんかんとは」(東北大学病院てんかんセンター長 中里信和)
「知って安心,てんかんと就労」(仙台市障害者就労支援センター 齋藤涼平)
てんかんクイズ大会(出題:てんかん啓発サークルPIE 宮本潤 解説:東北大学病院てんかん科 土屋真理夫)
アコースティック・ミニ・ライブ(カラーボトル 竹森マサキユ)

<au SENDAI 2Fイベントスペース>
「知って安心,てんかんとは」(東北大学病院てんかんセンター長 中里信和)
「てんかんと就労~就労支援の実例から~」(仙台市障害者就労支援センター 齋藤涼平)
パネルディスカッション「てんかんと就労」
・日本てんかん協会宮城県支部会員
・仙台市障害者就労支援センター 齋藤涼平
・東北大学病院てんかんセンター長 中里信和
・カラーボトル 竹森マサユキ

総司会:エフエム仙台アナウンサー
特設ブース:日本てんかん協会宮城県支部,就労支援事業所情報

てんかんセンター長 中里教授の講演
てんかんセンター長
中里教授の講演
パネルディスカッション
パネルディスカッション
クイズ大会
クイズ大会
ミニ・ライブ
ミニ・ライブ
ぶらんどーむ一番町商店街特設会場
ぶらんどーむ一番町商店街
特設会場

2019.3.18

【プレスリリース】妊婦に対する抗てんかん薬処方についての啓発と改善を – リスクを考慮した薬剤・用量選択が必要 –

東北大学東北メディカル・メガバンク機構の小原拓准教授と同病院薬剤部の眞野成康教授らのグループは、東北大学大学院医学系研究科てんかん学分野(中里信和教授)、同産科学婦人科学分野(八重樫伸生教授)、同分子疫学分野(栗山進一教授)、明治薬科大学公衆衛生・疫学研究室(赤沢学教授)、京都大学大学院医学研究科健康情報学分野(池田靖子医師)らとの共同研究により、日本における妊娠前、妊娠中および出産後の抗てんかん薬処方状況を報告しました。
プレスリリースの詳細は、こちら

2019.3.15

てんかん「オンライン・セカンドオピニオン」を開始します

「セカンドオピニオン」とは、納得できる診断法や治療法を選べるよう、かかりつけの医師とは別の医療機関の医師に「第2の意見」を聞くことです。東北大学病院てんかん科でセカンドオピニオンを御希望の方は、株式会社メドレーのオンライン診療システム「CLINICS 」を利用して、「オンライン・セカンドオピニオン」を開始します。4月1日から申し込みが可能で、実際の診療は5月になる予定です。詳細についてはこちらをご覧下さい。

2019.3.13

パープルデー2019 in 仙台 リーフレットが完成!

今年のパープルデー仙台イベントのリーフレットができました.当日ご来場の皆様には、ポケットに入れて持ち帰れるように三つ折りにして配布します.今年のイベント内容であるライブやコラボの情報に加えて、昨年の仙台パープルデーの様子が掲載されています.リーフレットを使ってパープルデーの由来や、てんかんの知識を一緒に学びましょう!

2019.3.13

パープルデー2019 in 仙台 チラシが完成!

今年のパープルデー仙台イベントで配布するチラシができました.
テーマは「知って安心、てんかんと就労」.3月23日(土)の詳しいプログラムや会場が記載されています.
紫のものを身につけて一緒にパープルデーを盛り上げましょう.みなさんのご参加をお待ちしております!

2019.2.25

パープルデー2019 in 仙台 3月23日と3月24日のイベントが決定!

3月23日(土) 知って安心、てんかんと就労
今年も世界的なてんかん啓発活動「パープルデー」イベントを開催します.仙台でのイベントは5年目に突入しました.今年のテーマは「てんかんと就労」.日本てんかん学会東北地方会として現在最も力を入れているテーマの一つです.当日は,当分野の中里信和教授がてんかんの基礎知識について講演します.スペシャルゲストには,仙台で結成されたバンド「カラーボトル」のフロントマン,竹森マサユキさんをお招きし,アコースティックライブもあります.みなさん奮ってご参加ください! 概要は以下の通りです:

日時:2019年3月23日(土)13:00-16:00
場所:ぶらんどーむ一番町,au sendai 2F
参加:無料,予約不要,どなたでも参加できます
内容:てんかんの基礎知識,就労支援事業所について,パネルディスカッション,竹森マサユキ アコースティック・ミニ・ライブ 他
主催:東北大学病院/宮城県
問合せ先:022-717-7343(東北大学てんかん学分野内仙台パープルデー事務局)

3月24日(日) 仙台89ersとのコラボレーション
プロバスケットボール仙台89ersとのコラボが決定しました.試合前にはてんかん啓発コメントの放映があります.会場内ではパープルデーの缶バッチやチラシの配布も行います.仙台89ersの選手やサポーターの皆さんと一緒にてんかんの正しい理解をもって, てんかんをもつ方々を応援することを目指します.是非, 紫のものを身につけて会場にお越しください!

日時:2019年3月24日(日)13:00-15:00 開場 10:50
場所:仙台市体育館(カメイアリーナ仙台)
内容:てんかん啓発コメント放映 他
参加方法:最寄りのコンビニ, プレイガイドでチケットを購入の上、お越しください

2019.1.29

東北大学病院てんかん科のパンフレットができました

2019年2月5日に開催の東北大学病院地域医療連携協議会で配布する「てんかん科紹介パンフレット」ができました。タイトルは「てんかん科は冷たい」。てんかんの診療体制を改革したいという熱い気持ちがあるからこそ、連携病院の先生方からの御要望には、すぐに応えられない場合があることを述べています。詳しくはこちら