全国てんかんセンター協議会(JEPICA)定期総会は2016年1月9・10日、仙台国際センターにて開催されます。日程表・プログラムが公開されました(こちらをクリック)。会長は東北大学てんかん学分野の中里信和教授です。
皆さま、ふるってご参加ください。
2015年11月14日に勝山館にて第5回てんかんリハビリテーション研究会が開催されました.第10回てんかん包括医療東北研究会との合同開催で行われました.両研究会の節目となる仙台大会には,全国からてんかん患者さんのリハビリテーションに携わる医師・多職種メディカルスタッフが参加し,活発な意見交換がなされました.特別講演には帝京平成大学言語聴覚学科教授の廣實真弓先生をお招きし,言語聴覚士の視点から日々の診療連携で困っていることや改善策を分かりやすく楽しく話していただきました.写真は順に,1)研究会プログラム,2)てんかんリハビリテーション研究会運営委員の集合写真です.てんかんリハビリテーション研究会の次大会は,2016年4月9日(土)に福岡県久留米市で開催予定です.
JUHN AND MARY WADA奨励賞は,日本てんかん学会員の若手研究者を奨励するために,ワダテストの産みの親,Juhn Atsushi Wada(和田淳,ブリティッシュコロンビア大学)先生御夫妻からの基金で創設されたものです.毎年,基礎部門から1名,臨床部門から1名が選ばれ,過去に43名が授賞している日本てんかん学会での最高賞として知られています.
今年は,基礎部門で大沢伸一郎先生(東北大学脳神経外科),臨床部門で加藤量広先生(東北大学神経内科)がそれぞれ授賞され,東北大学がダブル受賞という快挙をなしとげました.日本てんかん学会総会の会期中,10月30日(金)の会員総会で授賞式が行われる予定です.授賞式の様子は後日,掲載いたしますのでお楽しみに.
日本てんかん協会東北ブロック大会「てんかん講演会」が仙台で開催されます.
今年のテーマは「てんかんとともに自分らしく生きる」です.
詳細はプログラムをご覧ください.
てんかんがあろうがなかろうが,沢山の方々の参加をお待ちしております!
■日時:2015年10月17日(土)受付 12:30 開会 13:00 閉会 16:25
■会場:せんだいメディアテーク 7階 スタジオシアター
■参加費:無料 予約不要
主なプログラム:
第一部 医療講演 中里信和教授 萩野谷和裕先生
第二部 シンポジウム 藤川真由助教(医療)今野真理子さん(福祉)遠藤真理さん(就労)
日本てんかん協会宮城県支部「みやぎの波」2015年9月号よりプログラム抜粋(PDF)
第19回日本遠隔医療学会(http://plaza.umin.ac.jp/~jtta2015/)は,皆様のおかげをもちまして成功裡に終了しました.大会長は東北大学病院病理部・テレパソロジーセンターの渡辺みか教授,副会長はてんかん学分野の中里教授です.
初日10月9日午後の特別講演には米国Arkansas大学産婦人科のCurtis Lowery教授が登壇し,Arkansas州における包括的な遠隔医療の取り組みについて紹介しました.同州では現在,脳梗塞の急性期治療や胎児健診などにおいて,州都 Little Rockと地方都市とを結んだ遠隔医療システムが大活躍しています.
Curtis Lowery教授はまた,東日本大震災の直後に復興支援の目的で,ポリコム社製の2台のハイビジョンテレビ会議システムを東北大学病院と気仙沼市立病院に無償貸与しています.現在この装置を用いて,東北大学病院てんかん科では,気仙沼市立病院脳神経外科外来において「遠隔てんかん外来」を実施しています.これは気仙沼市立病院を受診した患者さんが診療を受ける際に,テレビ会議システムによって東北大学病院の医師のアドバイスを受けることができる,という方式です.
Curtis Lowery教授の特別講演に引き続いて,特別企画「てんかん症例検討会デモ:遠隔会議システムの有用性」が開催されました.東北大学病院てんかん科が遠隔会議システムを使って全国8~10施設を連結し毎月実施している症例検討会の様子を,学会の会場となっている仙台市戦災復興記念館のメインホールと結び,さらには国内12施設とインドネシアのAl-Khairaat大学とを結んで公開いたしました.<会議中の多施設接続を表示した画面>では全15サイトの接続の様子が映し出されています.
てんかんの症例検討会では病歴・発作時ビデオ・脳波・神経画像・心理評価など多数の要素を加味して治療方針を決定する必要がありますが,ひとりの医師,ひとつの施設の議論だけでは不十分な場合が少なくありません.多くの医療関係者,施設を連結することにより,診断の質が著しく向上することはもちろん,初学者にとっても専門家にとっても最新のてんかん診断について学べるよい機会が作られます.本学会における症例検討会のデモンストレーションでは,遠隔医療システムが「普段使いのハイテク」であることを多くの参加者に理解してもらうことができました.
2015年8月30日にDate fm エフエム仙台で放送された特別番組:
「Out of the Shadow 100万人の病気 "てんかん" ― あなたは独りじゃない ―」
を下記より聴くことができます。前編・後編の二本立てです!
https://www.facebook.com/771days/
■番組内容
☆てんかんの基礎知識
☆中里信和教授,藤川真由助教による仙台市内の中学校で行われた講演の模様
☆世界的なてんかん啓発活動「パープルデー」の発起人キャシディ・メーガンさんを迎えて行われたイベントの模様(7月4日@せんだいメディアテーク)
☆てんかんの患者や家族の声
患者数は100人にひとり、
日本では100万人というとても身近な病気である
「てんかん」について、一緒に考えてみませんか。
インドネシアのスラヴェシ島中心部の都市 Palu には,Al-Khairaat大学があります.中里教授は,医学科の学生1〜5年生の約100人と神経内科の教官に向けて,ハイビジョン遠隔会議システム(Polycom™)を用いた講義を行いました(図1).タイトルは「Epilepsy, Educate, Change」(図2).
最初に中里教授が自己紹介をかねて,東北大学の位置と東日本大震災で津波に襲われた地域の地図を示し,同縮尺のスラヴェシ島の地図との比較を行いました(図3).本会議システムは被災地支援の一貫として,米国から無償貸与されているものです.続いて中里教授は,てんかんが多様な疾患であることを役者が演ずる発作ビデオを用いながら解説し,最新の診療によって多くの患者は普通の生活をエンジョイできることを解説しました.また疾患に対する偏見や蔑視を克服するための教育の重要性についても解説しました.
てんかん学分野では現在,Al-Khairaat大学神経内科医の Wijoyo Halim 医師が留学中です.中里教授の英語での講義の一部は,Halim先生によってインドネシア語でも追加説明されました.
約30分の講義ののち,さらに30分をかけて学生との質疑応答が交わされました.会場からは時折,拍手や歓声が湧き起こり,中里教授の手応えは十分でした.ちょうど実習にきていた本学5年の学生からは「インドネシアでの偏見には,どのようなものがありますか」という質問があり,これに対して現地からは「てんかんの大発作で出た患者の唾液に触れると,病気がうつるという誤った言い伝えがある」との回答がありました.また講義の直後より,中里教授のFacebookには現地の学生から「ともだちリクエスト」が続々と届いています.
時差の少ない東〜東南アジアは,遠隔会議システムを用いた海外医学交流を実施しやすい地域です.てんかん学分野では今後もさまざまな国を結んで,講演会,症例検討会,診療補助などに本システムを使用していく考えです.
メディアへの啓発を目的とした「てんかんプレスセミナー(2015年7月24日開催)」の様子が,医療総合誌Clinic Magazine(556号)に掲載されました.中里教授はセミナーの中で,日本のてんかん診療におけるさまざまな課題を提示し,患者への疾患教育と社会への啓発が,問題解決へのカギであることを述べています.出版社の許可を得ましたので全文(PDFは,こちらをクリック)を閲覧することが可能です.
本日川内北キャンパスで「基礎ゼミ成果発表会」があり,てんかん科受講生の酒井明日人君(理学部)と宮本潤君(工学部)が口頭発表にチャレンジしました.タイトルは「今こそてんかんの時~てんかんの啓発活動を通して~」.啓発活動にはとても大事なスキルであるプレゼンテーション賞を受賞しました!
本学の「基礎ゼミ」は大学1年生が初めて履修する科目の一つ.理系・文系を問わず全167クラス中から,学生が興味のあるクラスを一つ選び受講できる脱講義型の少人数制科目です.
てんかん学分野も今年で2回目の担当.藤川真由助教を中心にてんかん科の教員全員の強みを生かして学生たちの学びを展開しました.今年のトピックは「医療をとりまく心理と社会~てんかん~」.6学部から6名の受講生が,多面的なてんかん学を学んだのち月例症例検討会や遠隔会議システム,パープルデー仙台への参加体験を通してそれぞれの疑問や課題を探求しました.
全国てんかんセンター協議会(JEPICA)とは,全国のてんかんセンターが相互に緊密な連携を図り,全国的なてんかん医療の質の向上を達成することを目的としています.次の定例総会は2015年1月,仙台国際センターにおいて中里教授が会長としての主催です.演題募集が開始されましたのでポスターと合わせてご覧下さい.
雑誌「脳神経外科速報」は,「現在(いま)」に答える実用専門誌,として多くの脳神経外科医に読まれています.10月号の特集は「てんかん診療入門」.全ページの半分近くが,てんかん診療に関する特集です.
巻頭 Special Interview のゲストは中里教授.利き手は白根礼造先生(宮城県立こども病院脳神経外科部長・副院長/東北大学発達神経外科教授)です.これに続いて,「てんかん診療の基本を知る」と題した寄稿3本と,「てんかん診療の multidisciplinarity」と題した座談会が掲載されています.最後は,中里教授の2年半の連載記事,<知らないと患者もあなたも損をする「てんかん診療ABC!>の最終回として,「医師よ弱くなれ! 患者よ強くなれ!」が掲載されています.
過去に脳神経外科関連の雑誌においては,てんかんの外科治療を特集した号の発刊はありました.しかし,一般てんかん診療に着目した特集号は初めてです.
内容は7月4日に開催されたパープルデー仙台イベント,白百合学園中学校での教育講演の様子,それぞれのイベントに参加した方へのインタビュー,てんかんに関するQ&Aなどです.パーソナリティーは Datefm のアナウンサー.仙台イベントでは総合司会を務めて頂きました。以下の方法で、宮城県外の方々も聴取できますのでお聴き逃しなく.番組は8時の時報とともに始まります!
■放送日時:8月30日(日)20:00~20:55
■番組名:特別番組「Out of the Shadow 100万人の病気“てんかん”― あなたは独りじゃない ―」
■聴取方法:放送圏(宮城県)外の場合は、有料。
ドコデモFM
http://www.docodemo.fm/pc/index.html
もしくは
リスモウエーブ (一部ご利用いただけない機種があります)
http://www.au.kddi.com/mobile/service/smartphone/lismo/lismo-wave/
※ドコデモFMは初回起動から1ヶ月は無料で聞けます。
なお,下記には番組紹介が掲載されます。
・8月27日発行 河北WEEKLY エアチェック欄
・8月28日(金)の河北新報夕刊これがおすすめ欄
中里教授のコラムが日経グッディに掲載されました.
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100031/082100093/
大学院生の櫻庭理絵さん(東北大学病院生理検査センター臨床検査技師)の研究論文が国際臨床神経生理学会の機関誌であるClinical Neurophysiologyに掲載されました。櫻庭さんは、てんかん患者の頭蓋内脳波における高周波振動(HFOs)の出現と睡眠段階の関係に着目し、てんかん焦点の周辺に生じるHFOsはREM睡眠期においても抑制され難いことを示しました。より精度の高いてんかん焦点診断の方法として期待されます。なお、この研究成果によって、櫻庭さんは昨年のアメリカてんかん学会でトラベルアワードを受賞しました。
High frequency oscillations are less frequent but more specific to epileptogenicity during rapid eye movement sleep.
Sakuraba R, Iwasaki M, Okumura E, Jin K, Kakisaka Y, Kato K, Tominaga T, Nakasato N. Clin Neurophysiol. 2015 May 30. doi: 10.1016/j.clinph.2015.05.019. [Epub ahead of print]
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26073183
「教室員会」とは大学院医学系研究科と病院にに勤務する教授以外の職員で構成されている団体です.その広報誌2015年7月号で,てんかん学分野の修士課程を2015年3月に卒業した鈴木菜摘さんのエッセイが掲載されました.鈴木菜摘さんは現在,国立病院機構静岡てんかん神経医療研究センターで検査技師として勤務しています.これからの益々のご活躍を期待しています!
卒研プレスは東北大学病院卒後研修センターが発行する広報誌で,同センターの活動報告のほか,研修医の取り組みを紹介しています.2015年7月10日発行のVol.4には,てんかん科で研修を行った古知龍三郎先生が,指導医である柿坂庸介講師とともに「明るく楽しく」掲載されています(PDFをご覧下さい).古知先生,研修期間中の活躍,見事でした.これからの益々のご活躍を期待しています!
パープルデー創始者のカナダ在住キャシディーさんらを迎え,せんだいメディアテークが200人の参加者で賑わいました.当日はキャシディーさんやお母さんの生の声が皆の感動と共感を呼び,ジャズバンドや仙台限定缶バッジへの反響も最高でした!このイベントを起爆剤に、皆さんと一緒に,仙台から楽しくインパクトのある啓発活動を発信していきたいと思います.日本てんかん協会宮城県支部やエフエム仙台をはじめとする沢山の方々のご協力と熱意に,実行委員会スタッフ一同感謝申し上げます.次回は,2016年3月26日「パープルデー」です.
場内の様子
パネルディスカッションの様子
キャシディーさん
名雪パープルユニット
パープルデー仙台限定バッジ
7月4日 当日のプログラム
「てんかんってな~に?」(当科教授 中里信和)
「パープルデーの紹介」(アニータカウフマン財団 デブラ・ジョセフ氏,ダニエル・ジョセフ氏)
「てんかんをもつ子の親として」(アンジェラ・マッカーシー氏)
「てんかんと共に生きる」(キャシディー ・メーガン・マッカーシー氏)
パネルディスカッション(キャシディーさん アンジェラさん 日本てんかん協会宮城支部 萩原氏・熊谷氏 中里教授)
司会:エフエム仙台アナウンサー
通訳/コーディネーター:藤川真由(当科助教)
名雪パープルユニット:名雪祥代(a.sax) 石川明(cort) 佐藤達也(p) 岩谷真(b) 今村陽太郎(dr)
展示コーナー:株式会社特殊衣料,日本光電工業株式会社,日本てんかん協会宮城県支部,パープルデー
世界的なてんかん啓発活動「パープルデー」の創始者キャシディー・メーガンさんが来日し,仙台・東京・静岡・名古屋で記念講演をすることになりました.その初日が仙台です.パープルデーは毎年3月26日.キャシディーさんを応援する地元のてんかん協会の方が,てんかんを正しく理解してもらうための特別授業をした日にちなんでいます.パープルはてんかんをもつ人の孤独を表します.毎年パープルデー当日には,「てんかんをもつひとたちを一人にしない」というメッセージを込めて,世界中の人たちが何かひとつ紫色を身につける活動を行っています.今回のキャシディーさん来日講演は大変貴重な機会ですので,みなさんぜひ奮ってご参加下さい!概要は以下の通りです.
日時:2015年7月4日(土) 13:30~16:30(開場13:00)
場所:せんだいメディアテーク 1階 オープンスクエア
参加費:無料,予約不要,どなたでも参加できます.
問い合わせ先:022-717-7343(東北大学てんかん学分野)
・主な内容
てんかんってな~に?(当科教授 中里信和)
パープルデー活動の紹介
キャシディーさんのお母さんより
キャシディーさんご本人より
楽しいイベントもご用意しています!
★MONKEY MAJIKからの応援ビデオメッセージ
★ジャズバンド「名雪パープルユニット」: 名雪祥代 (a.sax) 石川明 (cort) 佐藤達也 (p) 岩谷真 (b) 今村陽太郎 (dr)
本日開催された日本生体磁気学会の理事会において,中里教授が2017年の年次大会の会長に決まりました.すでに開催が決定している国際臨床脳磁図学会(ISACM 2017)と日本脳電磁図トポグラフィ研究会(JSBET 2017)とともに,初の3学会の合同開催となります.3大会は2017年5月22日(月)~24(水),仙台国際センター(仙台市青葉区)で開催される予定です.
従来の航空身体検査に加えて,65歳以上の航空操縦士については,てんかん専門医による脳波検査を実施するように国土交通省から日本てんかん学会に通知がありました.これを受けて東北大学病院てんかん科では,自由診療として脳波検査と問診を実施することが決まりました.航空身体検査の資格をもつ渡辺内科胃腸科医院(仙台市太白区)との契約を結んでの実施です.
日本てんかん学会と日本てんかん研究振興財団からのフェローシップを受けて,インドネシアの神経内科医 Wijoyo Halim 先生が来日しました.半年間の予定で,ビデオ脳波モニタリングユニットを中心とする包括的てんかん臨床研修を行う予定です.
本日,中里教授の監修による一般向けのてんかん解説書が出版されました.ソフトカバー102ページで,本体価格1300円(税別)です.「BOOK」データベースでは「くり返す発作,脳に何が起きている? 本当にてんかんなのか,発作のタイプは? 発作の現れ方・原因によって治療方針が決まる.ひと目でわかるイラスト図解.正しい知識でてんかんへの理解を深める決定版!」として紹介されています.
本年9月5~9日、イスタンブールで開催予定の国際てんかん会議において、神一敬准教授が発表予定の演題 "Relationship between cardiac autonomic dysregulation and seizure lateralization in patients with focal epilepsy" が、ベスト・ポスター賞に選ばれたとの通知が入りました。このポスターの基礎となった研究は、修士課程を本年3月に卒業し、静岡てんかんセンターに検査技師として就職した鈴木菜摘さんの修士論文です。神一敬先生、鈴木菜摘さん、おめでとうございます。
平成27年度を迎え、てんかん科の発足から5年2ヵ月、てんかん学分野への改名から4年が経過しました。4月1日付にて以下の人事異動がありました。
・神一敬(じん かずたか)講師 →准教授への昇進
・柿坂庸介(かきさか ようすけ)助教 →講師への昇進
・藤川真由(ふじかわ まゆ)年俸制助教 →助教への昇進
・加藤量広(かとう かずひろ)大学院博士課程
→博士号(医学)取得にて大学院を卒業し石巻赤十字病院神経内科医師として着任。
・鈴木菜摘(すずき なつみ)大学院修士課程
→修士号(障害科学)取得にて大学院を卒業し、
国立病院機構静岡てんかん神経医療センターに臨床検査技師として着任。
・石田誠(いしだ まこと)大学院修士課程
→修士号(障害科学)取得にて大学院を卒業後、あらたに博士過程(医学)に入学。
3月26日はパープル・デイ。てんかんを隠さないと決めたカナダの少女キャシディのため、担任の先生がクラスで、てんかんを正しく理解する特別授業をした日です。パープルは孤独を意味するラベンダー。「てんかんを持つひとたちを一人にしない」というメッセージを込め、皆が何かひとつ紫色を身につける、という活動です。カナダでは国民的記念日となり、現在は全世界に活動が展開されています。東北大学病院てんかん学分野でも、さまざまなイベントを実施しました。
まず、民放局「エフエム仙台」の番組「J-SIDE STATION」に、てんかん科の中里信和教授と藤川真由助教のふたりが生出演(14:30~14:50)し、てんかんの啓発活動の重要性について、またパープルデーとはどういう日なのか、について解説しました。エフエム仙台は、東日本大震災の直後から、てんかん科の活動を応援してくれています。当日は、エフエム仙台の西川守社長を先頭に全スタッフがパープルを身に付けてくれました。
東北大学病院には大きな中央廊下があります。その一番北側のホールを使って「廊下でふらっと医学教室」が開催されました。この教室の企画は今回が第1回であり、テーマは「てんかんを理解する3月26日パープル・デイ」。最初に中里信和教授が「『知って安心』てんかん」と題してのミニ講義(スライドはこちらから)、続いて藤川真由助教が「世界のパープルデー日本上陸!」と題してパープルデーの紹介を行いました(スライドはこちらから)。ゲリラ的に始めたミニ教室なので、最初は廊下を歩く人たちも不思議そうにしていましたが、次第に聴衆が集まり、第1回の企画としては大成功でした(写真3)。
中里信和教授が朝よりツイッターで発信し続けました。特に朝一番でツイートしたメッセージは1日で100人以上からリツイートされています。リツイートは2日目も増え続け、現在169人からのリツイートをもらっています。
毎年3月26日は、てんかんを正しく知ってもらう国際的な記念日「パープル・デイ」です。カナダに始まったこの活動は世界に拡大されています。東北大学てんかん学分野での今年の活動は以下のとおりです。
1)FM仙台に出演します。3月26日(木)13:30~15:50の生放送番組、J-SIDE STATIONに、中里教授と藤川助教が飛び入り参加の予定です。出演時刻は14:35分前後から。
2)東北大学病院の中央廊下で、通行人向けの教室を開きます。3月26日(木)15:30頃より、シリーズ「廊下でふらっと医学教室」第1回として、<てんかんを理解する3月26日「パープル・デイ」>。教室での講義の内容は、中里教授による<「知って安心」てんかん>および、藤川助教による<世界のパープル・デイ日本上陸!>です。参加自由ですが、狭い病院の廊下を使っての勉強会ですので、参加者数によっては交通整理されてしまう可能性を、あらかじめご了承願います。
3)7月4日(土)、「パープル・デイ」活動のきっかけとなったカナダの少女、キャシディー・ミーガンさんが仙台に来ます。予定では昼過ぎより、仙台メディアテークにてイベントを開催予定。詳細が決まり次第、またホームページでご紹介します。
イベントはすべて、一般参加が可能です。写真は<パープル・デイ2015>のための東北大学てんかん科スタッフによる記念写真です。
東北大学病院長賞は、東北大学病院の活動の中で顕著な功績があったと認められる個人・団体を表彰するものです。平成26年度は、生理検査センターがこの名誉ある賞を受賞しました。本日の科長会議の冒頭、代表の三木俊部門長が病院長より表彰状と副賞(技師休憩室の冷蔵庫4台を購入!)をもらいました。脳波検査、術中モニタリング、ビデオ脳波モニタリング検査などでの実績も授賞には大きく貢献しています。中里信和教授による生理検査センターの推薦文(抜粋)はこちらから。
神一敬(てんかん学分野講師)・加藤量広(神経内科大学院生)の両先生は、このたび公益財団法人てんかん治療研究振興財団の平成27年度研究褒賞を授賞しました。課題名は「てんかん発作時の自律神経モニタリングと包括的てんかん診断」であり、審査委員長の堀智勝先生から「てんかん発作時に自律神経モニターを行い右内側側頭葉てんかんでは脳波上の発作開始に先立ち心拍数が増加するという事実を明確認した点が高く評価されました。」との講評を頂戴しています。神・加藤の両先生は平成28年3月4日に開催される研究報告会にて授賞式に出席し、記念講演を行う予定です。神一敬先生、加藤量広先生、おめでとうございます!
日本てんかん学会からの留学生支援と、公益財団法人てんかん治療研究振興財団からの留学生支援をもとに、インドネシアのスラウェシ島、マカッサルより神経内科医のWijoyo Halim先生が約半年間の予定で留学することが決まりました。Halim先生は神経内科医であり、2015年5月に来日予定です。
東北大学病院の主催で、平成27年1月9日に開催された<からだの教室第1回>のテーマは「てんかんと思春期〜知って安心、学校での対応」です。
当日の様子をビデオと資料でまとめたサイトが病院広報室によって作成されました。
話題提供1 ビデオで学ぶ「てんかん発作」の多様性(講師は中里教授)と、話題提供2 てんかんをもつ中学生の心理学(講師は藤川助教)の講義内容は、それぞれ動画でご覧いただけます。また、パネルディスカッション「てんかんをもつ中学生の心と教育」の様子はPDFに編集されており、これもダウンロード可能です。詳しくはこちらをご覧下さい。
東京医科歯科大学脳神経外科教授,前原健寿先生が会長として開催された全国てんかんセンター協議会(JEPICA)年次総会が,300名以上の参加者を得て盛会裡に終了しました.来年の年次総会は,東北大学てんかん学分野の中里教授を会長として,2016年1月9日(土)・10日(日)の両日,仙台市青葉区の仙台国際センターにて開催されることが決定しました.
来る3月21日,韓国ソウル市で国際睡眠医学界が開催されます.大学院修士課程の板橋泉さん(東北大学病院生理検査センター臨床検査技師)が一般演題として提出した研究が,このたび「OSHNet設立10周年記念Travel Grant」を受賞しました.OSHNetとは,NPO法人 Osaka Sleep Health Networkの略称であり,関西電力病院の立花直子先生を中心に,睡眠医学の正しい知識の普及や人材育成を目指している団体です(http://www.oshnet-jp.org).板橋さんの研究は,てんかん発作の様子が同一患者でも発作が出現する睡眠ステージごとに異なることを見いだしたものです.指導教官は神一敬講師。板橋さん、おめでとう!
第38回日本てんかん外科学会は,お陰様をもちまして盛会裡に終了しました.写真は順に,1)開会の挨拶をする中里教授(スクリーンには東北大学てんかん科のビデオ脳波解析室の様子が遠隔会議システムを通じて映し出されています),2)Richard C. Burgess 先生(Cleveland Clinic)の特別講演の様子,3)熱気あふれるポスターセッションの様子です.
東北大学病院イベント「からだの教室」の第1回は,テーマ「てんかんと思春期」を掲げて,2015年1月9日東北大学病院てんかん科医局(通称,てんかんカフェ)にて開催されました.当日は60名以上の参加者を迎え,立ち見席が出るほどの盛況でした.
下瀬川病院長による歓迎メッセージに続き,てんかん学分野の中里教授と藤川助教によるレクチャー,さらには教育学部の上埜教授と参加者をまじえたパネルディスカッションが行われました.参加者の多くは中学校の先生です.てんかん発作時の対応や,思春期のてんかん患者の心理に関する活発な討論が交わされました.
当日の様子は,河北新報や朝日新聞にも掲載されています.
またエフエム仙台のDJも参加し,イベント終了後に参加者や主催者へのインタビューを行いました.その内容は1月26日(月)12:00に放送開始となる番組「Hope for MIYAGI」の中で,大きく取り上げられる予定です.
さらに近日中に,東北大学病院のホームページには,中里教授と藤川助教のレクチャーの動画および追加資料が掲載される予定です.請うご期待!