2011年10月18日に開催された障害科学専攻グランドシンポジウムにおける各講演が,医学部・医学系研究科の動画配信ページにアップされました.当分野の中里教授の講演「てんかん障害克服による国家的利益」はこちら(動画19分17秒)(新しいウィンドウで表示)から視聴できます.
2011年8月に国際てんかん学会の講演の一部が、ダイジェスト版として YouTube から動画配信されました.当分野の中里教授の講演も「Epilepsy care after a natural disaster: Japan's experience」としてこちら(動画5分18秒)(新しいウィンドウで表示)から視聴できます.
2012年7月までの東北大学てんかん症例検討会の予定が決まりました.
原則月1回,てんかん診療に携わる医療関係者が集まり,診断と治療方針について話しあう検討会です.詳しくはこちら(PDF)から.
来る平成23年11月19日午後6時より,第2回てんかん包括医療東北研究会が仙台市で開催されます.
今回のテーマは「小児てんかんの脳波検査を考える」です.詳しくはこちら(PDF)から.
また同じ11月19日午後3時より,てんかん症例検討会が東北大学医学部で開催されます.詳しくはこちら(PDF)から.
聴性脳幹反応が認められなくとも聴覚誘発磁界が確認された聴神経障害例の報告です.
Takata Y, Kawase T, Nakasato N, Akitake K, Kobayashi T: Auditory evoked magnetic fields in patients with absent brainstem responses due to auditory neuropathy with optic atrophy. Clin Neurophysiol (in press)
聴覚誘発反応と聴覚定常反応において,対側耳白色雑音の影響が異なることを脳磁図を用いて示した研究です.
Kawase T, Maki A, Kanno A, Nakasato N, Sato M, Kobayashi T: Contralateral white noise attenuates 40-Hz auditory steady-state fields but not N100m in auditory evoked fields. Neuroimage 2011[Epub ahead of print](PMID: 21945467(新しいウィンドウで表示))
脳梁離断の手術前後の脳波所見と,治療成績とを検討した研究です.
Iwasaki M, Nakasato N, Kakisaka Y, Kanno A, Uematsu M, Haginoya K, Tominaga T: Lateralization of interictal spikes after corpus callosotomy. Clin Neurophysiol. 122: 2121-2127, 2011 (PMID: 21570340(新しいウィンドウで表示))
2011年8月28日~9月1日までの日程で,ローマにおいて国際てんかん学会が開催中されました.
2011年8月29日には「天災とてんかん医療」と題された特別セッションが開催され,日本からは中里教授が招待され,東日本大震災に際して生じた諸問題と,それに対する日本てんかん学会の対応について講演しました.
Date fm(新しいウィンドウで表示)の朝の生放送ワイド番組「Crescendo」では,6月から8月にかけての毎週月曜朝「知って安心、身近な病気てんかん」というコーナーが登場しました。中里信和教授がコメンテーターとして,番組のパーソナリティー石垣のり子さんと共に「病名は知っていても実はよく知られていない、それでいて結構身近な病気てんかん」について語りました.最終回は2011年8月29日に終了しましたが,東北大学医学部ホームページより,放送をダウンロードして聴取可能です.
てんかんの病名はよく知られている反面,正しい知識は実はよく知られていません.それでいて身近な病気.今回の企画は,東日本大震災で露呈した問題を解決すべく,東北大学医学系研究科てんかん学分野が中心となって番組を企画し,日本てんかん学会,日本てんかん協会,宮城県医師会,仙台医師会の後援・協力を得て実施されたものです.この活動は、製薬会社のグラクソ・スミスクライン(株)がスポンサーとなりました.
2011年8月27日,仙台市青葉区(江陽グランドホテル)で市民のための医学公開座談会「知って安心、身近な病気てんかん」が開催されました.
パンフレットはこちら(PDF)から.
2011年7月9日,仙台市青葉区(江陽グランドホテル)で日本てんかん学会東北地方会が開催されました.プログラム・抄録集はこちら(PDF)です.
2011年7月9日,仙台市青葉区(江陽グランドホテル)で第3回東北てんかんフォーラムが開催されました.パンフレットはこちら(PDF).
この研究会は,てんかん医療に携わる医師・医療関係者の知識・技術の向上に貢献することを目的として発足しました.てんかん診療をチーム医療として包括的に行うための連携強化を重視しています.第1回のテーマは「てんかんの脳波検査を考える」.脳波に関する技術的な講演を,日本光電工業の南謙司氏,東北大学てんかん学分野の神一敬講師が行い,最後,京都大学大学院医学系研究科臨床神経学分野助教の松本理器先生が,「京大病院でのてんかん内科・外科診療の実際」と題する特別講演を行いました.
震災の影響で参加者があつまるか心配もありましたが,130名以上の方がご参加下さいました.主催者側の予想をはるかにこえたため,急きょ,会場に椅子を大量に搬入するという「うれしい悲鳴」の状態でした.
次回の開催は半年後の11月19日(土)を予定しています.
医薬情報&マーケティング誌の「Monthlyミクス」5月号には,「東日本大震災から学ぶ」と題した特別企画が掲載されています。第1部「医師が見た災害医療の現場 地域医療再生への願い」において,小川彰(岩手医科大学学長),中里信和(東北大学てんかん学分野教授),森悦朗(東北大学高次脳機能障害学分野教授)の3名へのロングインタビュー記事が掲載されています。
記事はミクス Online(新しいウィンドウで表示) でも見ることができます。現在,岩手・宮城・福島で業務するすべての方々(製薬企業,医薬品卸,医師,薬剤師,看護師その他医療従事者,医学・薬学教育,等)にたいして,すべてのコンテンツが期間限定で無料開放されています。
雑誌「New Leader(新しいウィンドウで表示)」5月号の最終ページのコラム「ONLY YESTERDAY」に,「てんかんは不治の病ではない 日本には専門医が少なすぎる」と題された中里教授のエッセイが掲載されました。
本日18:30より,東北大学病院てんかん看護勉強会が開催されました。
新人のスタッフを迎え,初回のテーマは「てんかん診療の基礎知識」として,てんかん科の神一敬講師による講義が行われました.
詳しい資料はPDFとして配布されます.希望者は神講師(jinkazu2007 (アットマーク) gmail.com)までご連絡下さい。
NHKラジオ第一放送「私も一言!夕方ニュース(宮城県 18:00~)」に,中里教授が出演しました.てんかん診療の災害時の問題に関する話題です.
18:06から約10分程度の放送時間で,震災後のてんかん診療の問題点と,患者さんや応援医師が困った時に,どこに相談したらよいのかについて話しました.放送の最後に,静岡てんかんセンターの電話相談窓口(054-245-5446)と日本てんかん協会宮城県支部(080-1668-3950)が紹介されました.
もともと日本てんかん協会などからの依頼もあり,相談電話の情報を放送してもらうお願いをするつもりで放送局を訪問したのですが,あっというまにスタジオに案内され,打合わせもそこそこに,すぐに収録が始まりました.担当のスタッフからは「災害時の臨戦態勢でして,申しわけありません」と謝られましたが,こちらの希望を聞き入れてすぐに対応してくれたNHKに,心より感謝申し上げます.
番組のホームページはこちら・・・私も一言!夕方ニュース(新しいウィンドウで表示)
岩崎真樹先生(脳神経外科)の論文が,Clinical Neurophysiology に受理されました.脳波における発作間欠時棘波の分布の側方性を,脳梁離断術の前後で比較した研究です.岩崎先生,おめでとう!
Iwasaki M, Nakasato N, Kakisaka Y, Kanno A, Uematsu M, Haginoya K, Tominaga T: Lateralization of interictal spikes after corpus callosotomy. Clin Neurophysiol (in press)
2011年7月9日開催の日本てんかん学会東北地方会に関して,開催要項と演題募集(PDFはこちら)が発表されました.
大会長の小出信雄先生(むつ総合病院小児科)からは「未曾有の大震災直後ですが,ピンチをチャンスにかえるべく,震災関連のセッションを組む」との強い決意表明が届いています.演題申込期間は平成23 年5月1日(土)正午~6月10 日(木)正午までです.奮ってご参加下さいますようお願いいたします.
いったん終了したはずの「Epilepsy_Disaster_News(災害時てんかん診療メールマガジン)」ですが,新たな問題が生じたため,再度の強制配信を行いました.
Epilepsy_Disaster_110410_17:30のPDFはこちらから.
今回の配信は,日本てんかん協会(患者さんの団体)と,日本てんかん学会(医療者の団体)からの要請に基づいています.
配信先は,東北地区のてんかん診療従事者,日本てんかん学会幹部,患者団体,行政関係,製薬会社,マスメディア等です.
再転送は自由です.なるべく多くの方に情報を伝えて下さい.
昨晩,大きな余震がありましたが,東北大学てんかん学分野・東北大学病院てんかん科は無事です.
明日の「てんかん症例検討会」も含め,当分野関連の会はすべて予定通りに開催します.
柿坂庸介先生の論文は,Clinical Neurophysiology 電子版には昨年末に掲載されていましたが,このたび印刷版の最新号に Editorial つきで掲載されました.
/Original/ Kakisaka Y, Iwasaki M, Haginoya K, Kanno A, Tsuchiya S, Nakasato N: Somatotopic distribution of peri-rolandic spikes may predict prognosis in pediatric-onset epilepsy with sensorimotor seizures. Clin Neurophysiol. 122: 869-873, 2011 (PMID: 21109486(新しいウィンドウで表示))
/Editorial/ Jacobs J: Rolandic spikes - The challenge to differentiate between benign and malignant pediatric epilepsies. Clin Neurophysiol. 122: 851-853. 2011 (PMID: 21094083(新しいウィンドウで表示))
日本てんかん学会東北地方会の大会長である小出信雄先生(むつ総合病院小児科)より連絡があり,2011年度研究会は当初の予定どおり,7月9日に仙台市(江陽グランドホテル)で開催されます.
未曾有の大震災直後ですが,ピンチをチャンスにかえるべく,震災関連のセッションを組むとの強い「決意表明」です.
平成23年4月1日より,これまでの「運動機能再建学分野」が「てんかん学分野」に生まれ変わりました.
昨年3月に名称変更された「東北大学病院てんかん科」と,昨年5月に新設された「加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センター神経電磁気生理学分野」と一緒に,「包括的てんかんセンター」の実現に向け邁進いたします.さらに,今月より助手1名と検査技師3名を迎え入れまして,てんかん科での診療担当スタッフはさらに増強されました.
てんかん学分野では,下記のメンバーがおります.
神経電磁気生理学分野では,下記メンバーが共同研究者です.
未曾有の大震災直後のスタートとなりますが,ピンチをチャンスに変えるべく,前向きに進んで行きたいと思いますので,何とぞよろしくお願い申し上げます!
東北大学病院は,今週より,新患・再来を含め通常の外来診療業務体制に戻ります.
本日(火曜)は,中里信和教授による新患日です.
Neurology Today "Breaking News"
An Earthquake, A Tsunami, A Nuclear Disaster: Japan’s Neurologists On the Front Lines(新しいウィンドウで表示)
記者から中里への電話インタビューでの最初の質問は「大勢の怪我人が次々と運ばれてきているでしょうね」でした.もちろん外傷も少なくないのですが,トリアージとしては赤(重症)・黄(中等症)は通常の災害時に比べて極端に少なく,緑(軽症)と黒(死亡)の多い点が今回の津波の特徴です.そして現在,医療上の最大の問題は,慢性疾患を有する患者さん多くが,突然に薬なしの状態で放置されてしまった点にあると考えます.抗てんかん薬さえ服用していれば普通の生活ができる患者さんが,突然の津波からの避難のために薬を持ち出すことができず,おきなくてもよい発作に再び見舞われるという事態になっているのです!
震災直後の救急体制のため,東北大学病院は通常の診療業務を中止しておりましたが,今週より外来診療(再診のみ)が再開となりました.
本日(金曜)は,神一敬助教による予約再診,3月28日(月)は中里信和教授による予約再診が予定されています.
2011.3.11におきた東日本の大地震・大津波・原発事故に関連し,東北大学てんかん科に入ってきたニュースを整理した上で,3.17よりメールマガジンとして関係者に強制的に配信しておりました.本日,2週間がたちましたので,メールでの大量(最終的には239名)かつ強制的な配信は終了させていただきます.今後はこれまでどおり,ウエブサイトを利用した情報の配信を行いたいと思います.
メールマガジンの読者は,東北地方のてんかん診療にかかわる医師やコメディカル,日本てんかん学会幹部,厚労省を含む行政関係者,製薬会社の関係者,そしてマスメディアの皆様です.配信と同時に皆様から多数の情報が寄せられ,また貴重なご意見もいただきました.特に,沿岸部の津波の被災地からの情報が,厚労省トップに迅速に伝えられたことにより,抗てんかん薬の補充に役立つ厚労省からの通達に直接結びつく事例もありました.沿岸部での抗てんかん薬の配布の活動はマスメディアにも取り上げていただき,災害時の学会活動に対する評価も得られたと思います.緊急時の情報配信ということで,一部に不正確な情報を流して混乱を生じた部分もありましたが,何もせずにいるよりは,積極的に情報を配信したメリットが上回ったのではないかと自負しています.
被災地の厳しい状況はまだまだ続きますし,原子力発電所の事故の影響も見通しがたちません.我々としては,メールマガジンを中止したとしても,患者さんを救うための活動は引続き展開していく所存です.今後,緊急の強制メール配信を再開するような事態にならないで済むことを,切に願っています.
このメールマガジンのすべての受信者に御礼を申し上げます.引続き,災害援助活動をよろしくお願い申し上げます.
本日の夕刻,勝山館(仙台市青葉区)において,東北大学病院地域医療連携協議会が開催されました.会には宮城県内だけでなく,東北地方の関連病院からの参加もあり,総勢300名近い参加者と聞いています.病院長式辞,来賓挨拶につづいて東北大学病院の診療科の中から8科の紹介が行われました.
てんかん科の紹介は一番最後でした.てんかん診療のあるべき姿についての私たちの考えかたを,4分の中で伝えることができたと思います.
発表で使ったスライドのPDFは,こちらからご覧下さい.
資料として配布したパンフレット「てんかんをあきらめてはいませんか」のPDFは,こちらからご覧下さい.
本日午後,江陽グランドホテル(仙台市青葉区)において,第2回東北てんかんフォーラムが開催されました.この会は,東北地方内外から講師の先生をお招きして,てんかんに関する最新情報を学ぶとともに,毎回テーマを定めて討論を行い,てんかん医療とてんかん研究の推進をはかることを目的としています.
今回のフォーラムのテーマは,「小児てんかんキャリーオーバー問題と地域医療連携」です.植松貢先生(東北大学小児病態学),吉田眞先生(柳生吉田こどもクリニック),萩野谷和裕先生(宮城県拓桃医療療育センター小児科)の3名の先生方を中心にして,解決しなければならない問題のリストアップを行うことができました.
締めくくりは特別講演です.今回は,名古屋から福智寿彦先生(医療法人すずかけクリニック理事長・院長)をお招きして「地域のてんかん医療連携」と題する特別講演を頂戴しました.講演や講演後の情報交換会の中で,てんかん医療を熱く語る福智先生の言葉に,参加者は一様に感激しました.いくつかの言葉を列挙します(中里のメモと記憶によるものですので,文責は中里にあります)
- てんかんに関してどの診療科・どの医師を受診すべきかという議論があるが,最終的には「患者さんに選んでもらうべき」ものである.
- てんかん診断で最も重要なことは「発作を観察すること」である.ビデオ脳波モニタリングも有用であるが,患者さんを治療する環境を整えることによって発作を観察できることも忘れてはならない.治療環境の整備によって,服薬状況や薬の副作用,発作以外の問題点も明らかになる.
- 外来診療だけでは問題を見逃しやすい.かといって長期入院は生活を中断してしまう.両者の解決には,デイケアはよい方法である.
- 結婚・出産の相談に応じられない小児科医がいるとすれば,困り者.術後をみない脳外科医がいるとすれば,困り者.精神症状をみない神経内科医がいるとすれば,困り者.手術適応の患者さんを紹介しないでかかえこむ精神科がいるとすれば,困り者.
- てんかん診療を行う施設では,スタッフ全員が診療に対する知識をもつことが重要.
- 症例検討会に,患者さん本人や患者家族を同席させることのメリットは大きい.
- てんかん診療は面白い.病態の謎を解いていく過程は「推理小説を読むようなもの」.
なお,講演時のスナップ写真は,福地先生のウエブサイト(新しいウィンドウで表示)でご覧いただけます.
今回より会場は,医学部4号館2階の通称「てんかん科カフェ」になりました.写真は昨日スタッフがセットアップしてくれた会場です.
低温注意報と小雪の舞うあいにくの天候でしたが,たくさんの方にご参加いただきました.
2011.1.12に開催された東北大学病院救急部が主催の第17回神経救急カンファレンスにおいて,神一敬助教が「ビデオ脳波でみる『てんかん診断』」と題する講義を行いました.これに対する感想が寄せられましたので御紹介いたします.世話人の中川敦寛先生,とりまとめの作業ありがとうございました.
- 痙攣とてんかんが違うものであることが分かった(多数)
- 症例提示,映像を交えた講義で,理解しやすいスライドとお話しでした(多数)
- 神経内科,脳外科に紹介させていただく際に救急でやっておくべき検査が明示されているとありがたいです.どうしてもけいれん,てんかんというだけで敬遠してしまう傾向があります(研修医)
- (質問)症状が消失すればもともとのQOLを得られるものだろうか.また,社会復帰へのハードルは?(看護師)・・・回答:もちろん発作が消失すればもともとのQOLが得られます.日常生活上,ほとんど制限はありません.しかし,てんかんという診断がつき薬を飲んでいるということを周囲の人々(学校・職場など)に伝えた場合にそれをどう捉えられるかが問題で,根拠のない誤解・偏見が社会復帰へのハードルとなってしまうことがあるのも事実です.こうした社会の誤解・偏見をなくすような啓発活動は私たちがやっていかなければならない重要な仕事です(神一敬)
- これまでてんかんに持っていた知識で偏見の部分があることが分かった.私たちはこういったことに対して何か力になれる部分はあるのでしょうか.
- (これまでは)適切な診断,対応がなされていると思えない場面があるように思う.診断・対処方法(けいれんを含めた救急時の対処から診断困難な場合も含めててんかん科で診断・治療方針が決まるまで)の流れの周知も含めて,今後も繰り返し教育をおねがいできればと思います(看護師)
- 発作が起きた際の具体的な観察項目、対処はあいまいに教えられていることが多い.やはりあわててしまう(多数).繰り返し教えていただけるとありがたいです(看護師)
- 手術室のてんかん手術中の看護のポイントも機会があったら教えてほしい(手術室看護師)
- てんかん重積の治療について勉強したい(放射線科医師)
- けいれんを含めて鑑別診断のながれを勉強する機会がほしい(研修医)
- 実際に自分で発作を見ることで目からうろこがおちました.ぜひとも救急隊員にもこういった機会を設けていただくことで,何かしらスキルアップが期待できるように思いました(仙台市消防局職員)
- 神経内科、脳外科に紹介させていただく際までに救急でやっておくべき検査が明示されているとありがたいです.どうしてもけいれん,てんかんというだけで敬遠してしまう傾向があります(研修医)
ついでに,2010.12.1に開催された前回の神経救急カンファレンスにおいて,中里信和が行った講義「てんかん(癲癇)とけいれん(痙攣)」と題する講義の感想も頂戴しておりましたので,あわせて御紹介いたします.
- 痙攣とてんかんが違うものであることが分かった(多数)
- 症例提示,映像を交えた講義だったので,理解しやすかった.
- てんかん治療がどんどん進歩していることが分かった(救急隊)
- これまでてんかんに持っていた知識で偏見の部分があることが分かった.
- 新規てんかん薬のことを知らなかったので、これまで困っていた場面における解決になるのではと期待しています.
- 診断、治療の進歩とともに看護師の立場から不安を抱えている患者さんに対してどうやって励まして良いか困ってしまい『大丈夫ですか』くらいであったが、正しい診断がなされ,『出産できますよ』『治るからがんばりましょう』と前向きな言葉をかけられることを感じられたのでよかった.
- 手術室にて一場面だけ接することが多いが、全体像を勉強することができてよかった(手術室看護師)
- 術中脳波測定の重要性が分かったように思います(手術室看護師)
- 実際にてんかんを見たことがなかった もっと勉強してみたい.
- 診断の奥深さを垣間見たように思います.
- 画像所見も勉強してみたいです.
- 『てんかん』ではないと言ってあげるのも大事な仕事、ということに感銘を受けました.
- 外来でてんかんの患者さんとそのご家族に関わる機会が何度かあり、日常生活を送る上で不安などをお聞きしたことがあります.救急外来でも何か困っている患者さんやご家族にできることがあればと思いながら拝聴しておりました(看護師長)
- 紹介させていただく際までに救急でやっておくべき検査などのルール作りがだんだん明確になってくるとありがたいです.他院の医師はけいれん,てんかんというだけで敬遠してしまう傾向があり,とくに最近は「以前診療されていた病院からお断りされた」といった救急隊からの要請があるような印象をもっていますが,そのへんのマネージメントについても今後,コンセンサスが必要なように思います(救急部医師)
こうした感想を聞くにつけ,てんかん医療の最前線で患者さんに対応している救急隊・看護師・医師の皆さんと一緒に,いろいろなことを考えていかなければならないと感じた次第です.引き続きよろしくお願いします.
朝日新聞の本日の朝刊(全国版・生活欄)に,「てんかん新薬相次ぐ」という記事が掲載されています.
2006年から相次いで発売開始となった4種類の新薬の紹介が中心となっていますが,迷走神経刺激療法が認可された記事と,ビデオ脳波モニタリング検査が保険適応になった話題も取り上げられています.この検査に関しては,東北大学病院てんかん科での様子が写真入りで紹介されています.
本日の中里の講義「全学教育・体と健康 II(テレパシーは可能か? ~脳の電磁気生理学入門~)」を終えて,出欠確認を兼ねた感想文から,印象に残ったものを列挙します.
講義では,小松左京のSF小説「継ぐのは誰か?」を題材にして,1960年代に小松左京が二十一世紀の科学の進歩を的確に予想していたことを紹介しました.近年の電磁気学的手法の進歩により,脳の信号を取り出したり脳に信号を与えることが現実味を帯びてきました.インターネットを用いるとテレパシーもまったく不可能ではないのです.
今回も,学生さんのコメントに勇気づけられます.ありがとうございました.医学の進歩は医学部だけの研究ではダメです.またいつか,皆さんにお会いできる日が来るのを楽しみにしています.
- あけましておめでとうございます.
- テレパシーというSFの世界でしかありえなかった現象・行為が,現実的になっていることに驚きを覚えた.
- フリンジという海外ドラマがオススメめです.(※中里コメント:ケーブルテレビで観れるのですね.知りませんでした.チェックしてみます.)
- てんかんの話にとどまらず,大学におけるブレイン・ストーミングの大切さをはじめとした,とても面白い講義だった.ありがとうございました.医工学に興味が涌きました.
- 小松左京,読んでみます.
- 途中から参加したが,面白い講義でした.
- 数学だけではわからないこともあるし,生物学・医学だけでもわからないこともある.
- 未来は明るい.(※中里コメント:その通り! 君たち若い世代が,未来は明るい,と思ってくれることが,上の世代にとって一番うれしいことです.)