てんかん学分野・てんかん科 新着情報アーカイブ

2021.12.18

日本臨床神経生理学会が成功裏に閉幕しました

日本臨床神経生理学会の第51回学術総会と第58回技術講習会は、12月16日から18日まで、中里教授を大会長、出江紳一教授を副大会長として、仙台国際センターにてオンライン併用のハイブリッド方式で開催されました(ウエブサイトはこちら→https://www.c-linkage.co.jp/jscn2021/greeting.html)。参加者数は現在、集計中ですが、現地参加(500名以上)とウエブ参加(1600名以上)を合わせて、過去最高の参加者数となりました。

開会式では大野英男総長の歓迎挨拶があり、続いて「本川弘一記念シンポジウム」が開催されました。本川弘一先生は医学部生理学教授および医学部長を歴任後、総長として東北大学に在職中に亡くなられました。戦前から脳波研究を開始しており、日本における脳波学の父と呼ばれています。本川先生が設立した日本脳波学会は、その後、日本筋電図学会と合体し現在の日本臨床神経生理学会へと発展しています。この記念シンポジウムでは「脳波と脳磁図の黎明期」という副題のもと、中里大会長による脳磁図の黎明期の講演と、虫明教授(生理学第二講座)、白澤氏(株式会社ミユキ技研)、松岡名誉教授(精神神経学分野)による脳波の黎明期の講演が行われました。

その他のセッションも連日、賑わいをみせ、コロナ禍とは思えないほどの盛況ぶりでした。詳細の方向は追って行いますが、まずは協力いただいた関係各位の皆様に、心より感謝申し上げます。写真は閉会直後のスタッフ集合写真(笑)です。

日本臨床神経生理学会閉会直後のスタッフ集合写真

2021.12.1

黒田直生人先生が日本学術振興会特別研究員(DC1)に選考され、辛酉優秀学生賞「特別賞」も受賞しました!

日本学術振興会特別研究員制度は、我が国の優れた若手研究者に対して、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与え、研究者の養成・確保を図る制度です。比較的多額の経済支援(研究奨励金)が受け取れることと、科学研究費補助金(特別研究員奨励費)が使えること、さらには採択そのものが若手研究者の業績として高く認められ、研究者としてのキャリア獲得の近道にもなることから、毎年、多くの学生が挑戦しています。しかし、受給を獲得するのはきわめて狭き門です。てんかん学分野の黒田直生人先生は、見事、令和4年度からの特別研究員DC1(3年間)に採用されました。

また辛酉(しんゆう)優秀学生賞とは、東北大学大学院医学系研究科に所属する大学院学生の研究をさらに推進させることを目的とし、2010年に設立された権威ある賞です(歴代受賞者リストはこちら→https://www.med.tohoku.ac.jp/enc/shinyu/awardees/)。応募条件としては、日本学術振興会特別研究員(PD・DC1・DC2)に申請した学生が対象であり、こちらもきわめて名誉ある賞です。てんかん学分野に所属する黒田直生人先生は、研究課題名「てんかんの手術中脳波による切除域決定法の開発」にて、見事、特別賞を受賞しました。本日の授賞式では米国デトロイトからウエブにて参加しています(写真)。授賞式では堂浦克美教授より、黒田先生については「研究課題のレベルの高さに加えて、Covid-19パンデミック下におけるてんかん診療の問題について、きわめて多数の業績があることも評価の対象になった」との選考理由が述べられました。

これらは、てんかん学分野全体にとってもきわめて名誉な採択と受賞です。黒田先生、おめでとうございます!

黒田直生人先生が日本学術振興会特別研究員(DC1)に選考され、辛酉優秀学生賞「特別賞」も受賞しました!

2021.9.25

岩城弘隆先生が日本てんかん学会で優秀ポスター賞を受賞しました。

第54回日本てんかん学会学術集会(名古屋)において、当研究室出身の岩城弘隆先生が精神科部門での優秀ポスター賞を受賞しました。演題は「3日間のビデオEEGモニタリング中の心因性非てんかん発作の記録確率とその関連要因」です。
岩城先生は当教室で博士号を取得された後、ミシガン小児病院に留学され、帰国してからは八戸市立市民病院精神神経科に勤務しています。岩城先生、おめでとうございます。

日本てんかん学会で優秀ポスター賞を受賞の岩城弘隆先生

2021.9.7

てんかん啓発CMが第51回仙台広告賞ラジオ部門で優秀賞を受賞しました!

「パープルデーって、なんだろう?」「日本では、100人に1人、100万人もの患者がいる病気?」聞く者が知りたくなるニュースや呼び掛けをし、真摯(しんし)で落ち着いたトーンのサウンドに包まれながら、てんかんについて知る一歩を踏み出すことができるCMになっています。ラジオはパーソナルな媒体とよく言われます。聞いている一人一人に、耳元で優しく語りかけることができる媒体、ということです。東北大学病院のパープルデー啓発は、まさにラジオの媒体特性を生かした、聞くも者のハートに届き考えさせられる作品になっていると思います。

これは本日開催された仙台広告賞授賞式における審査員の講評です(審査委員長 ㈱電通 第3CRプランニング局 局長 津田 大介 氏)。
仙台広告賞とは、県内の企業や団体が制作した優れた広告作品を表彰するもので、今年で51回目の歴史のある賞です。主催するのは、仙台広告協会をはじめとして、河北新報社、宮城県に本社もしくは事業所をもつ民間放送各社と印刷会社の計8社です。本日開催された授賞式では、東北大学病院てんかんセンターが企画し、エフエム仙台が制作したパープルデー啓発CM(20秒・2種類)が、ラジオ部門にて優秀賞を受賞しました。

てんかん啓発CMが第51回仙台広告賞ラジオ部門で優秀賞を受賞てんかん啓発CMが第51回仙台広告賞ラジオ部門で優秀賞を受賞

授賞式にて、木村祐二氏(エフエム仙台、向かって左)と中里てんかんセンター長

2021.6.30

東北大学てんかん症例検討会が水曜午後の開催となります

これまで月1回、土曜日に開催されていた東北大学てんかん症例検討会は、来月より同じく毎月1回ながら、水曜日16:00〜18:00に変更することになりました。本年度における今後の開催予定日は、7月28日、8月25日、9月15日、10月20日、11月17日、1月5日、2月2日、3月9日、となります。前半に成人症例、後半に小児症例の提示を予定しています。これにともない当初予定していた土曜日の症例検討会は中止となります。
変更に至った理由としては、日本てんかん学会が今春に発表した「包括的てんかん専門医療施設の定義・あり方・施設基準」にしたがって、院内の各診療科との連携や、多職種参加による症例検討会の開催が必要になったためです。これまで院外諸施設からの医師や医療従事者の皆さまにご参加いただいておりましたが、今後も遠隔会議システムを用いて継続する方針です。皆さまには、これまで以上にご支援を賜りたく、重ねてお願い申し上げます。

2021.6.30

第14回日本てんかん学会東北地方会のプログラム・抄録集が公開されました

2021年7月10日にWEB開催される 第14回日本てんかん学会東北地方会 のプログラム・抄録集が公開されました( *こちら* )。
ランチョンセミナーでは、秋田県立療育機構 秋田県立医療療育センター 小児科の澤石由記夫先生に、特別講演では、埼玉医科大学病院 てんかんセンター 神経精神科・心療内科の渡邊さつき先生に ご講演いただきます。
また、同日に開催される九州地方会とのジョイントセッションも企画されておりますので、ふるってご参加ください。
参加登録の方法は *こちら* をご覧ください。

2021.6.17

中里信和教授が日本生体磁気学会の新理事長に選出されました

日本生体磁気学会は「生体磁気に関する医学、生物学及び工学における研究と技術の向上を通じ、医学の発展と知識の交流を図り、社会に貢献することを目的とする」という目的を掲げ、1986年に発足した学際的な学術団体です。3年に1度の理事選挙において、てんかん科の中里信和教授(再任)と菅野彰剛講師(新任)が新理事に選出され、理事会の審議を経て中里教授が第11代理事長に就任することが決まりました。任期は3年です。

2021.6.17

石田誠助教が日本生体磁気学会の奨励論文賞を受賞しました

日本生体磁気学会では今年度から、若手研究者の活躍を期待して奨励論文賞の制度を開始しました。記念すべき第1回の受賞者は2名であり、てんかん科の石田誠助教の受賞が発表されました。受賞論文は "Ishida M, Jin K, Kakisaka Y, Kanno A, Kawashima R, Nakasato N. Awake state-specific suppression of primary somatosensory evoked response correlated with duration of temporal lobe epilepsy. Sci Rep 10:15895, 2020” です。来年の学術大会では記念講演を行うことになっています。石田誠先生、おめでとうございます。

2021.6.11

第14回日本てんかん学会東北地方会を主催いたします

第14回日本てんかん学会東北地方会は、中里信和教授が大会長として主催し、本年7月10日(土)に開催されます。 コロナ禍の現状を鑑み、初のWeb開催となります。また、同日に開催される九州地方会とのジョイントセッションが企画されております。参加登録の方法は *こちら* をご覧ください。皆さま、ふるってご参加ください。

2021.4.26

中里信和教授がアメリカ臨床脳磁図学会「レガシィアワード」を受賞しました

てんかん学分野 中里信和 教授が、American Clinical MEG Society(アメリカ臨床脳磁図学会)の「Legacy Award 2021(レガシィアワード)」を受賞しました。 本賞は、MEG分野の開拓と発展にもっとも貢献したと認められる臨床医や研究者に贈られます。 2021年5月11〜13日に開催されるアメリカ臨床脳磁図学会年次大会にて受賞スピーチを行う予定です。中里先生、おめでとうございます! (Legacy Award 2021の受賞者紹介は、こちら→ https://www.acmegs.org/news/2021-legacy-award-recipients-announced

アメリカ臨床脳磁図学会「レガシィアワード」 表彰状

2021.3.29

神一敬准教授が医学系研究科教育貢献賞を受賞しました。

てんかん学分野准教授 神 一敬 先生が、令和2年度「医学系研究科教育貢献賞」を受賞し、本日、授賞式が執り行われました。本賞は東北大学大学院医学系研究科で、大学院生教育にもっとも貢献したと認められる教員に送られるものです。神先生、おめでとうございます!
(授賞式の様子は、こちら→https://www.med.tohoku.ac.jp/news/4643.html

医学系研究科教育貢献賞 賞状

神一敬

2021.3.19

宮城パープルデー2021開催中止のお知らせ

2021年3月20日(土)に開催予定でした2021年度宮城パープルデーONLINE「知って安⼼、てんかん」は宮城県の緊急事態宣言を受けて、大変残念ではございますが中止となりました。

この度は急な中止の連絡となりましたことに重ねてお詫び申し上げますとともに、何卒ご理解とご了承を賜りますようお願い申し上げます。
今回のイベントは中止となりますが、「知って安心、てんかん」を合言葉にてんかんの啓発活動を継続していきたいと考えておりますので、引き続き応援をいただけますようよろしくお願いいたします。

2021.2.9

ソウルの延世大学と合同シンポジウムを開催します

Tohoku-Yonsei Epilepsy and MEG symposium を、2月19日(金)にウエブ開催いたします。以前から、韓国ソウルの延世大学(Yonsei University)と東北大学とは、てんかんと脳磁図の臨床研究分野において、交流を深めていました。このたび独立行政法人日本学術振興会からの二国間交流事業共同研究に関する助成金を得て、合同でシンポジウムを開催することになりました。参加は無料です。医療系研究者であればどなたでも参加できます(無料)。申し込み方法は近日中に公開いたします。プログラムを掲載したポスターはこちらです。

ポスター

2021.2.9

啓発イベント「知って安心、てんかん」を今年も開催します!

東北大学病院てんかんセンターでは、啓発イベント「知って安心、てんかん」を今年も開催します.
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から,下記のプログラムのオンラインで開催することにいたしました.
皆様のご参加をお待ちしております!

◆イベント名:宮城パープルデー「知って安心、てんかん」
◆日時:2021年3月20日 (土) 10:00~12:30
◆方法:オンライン
◆内容:【第1部】セミナー&ディスカッション 10:00~11:00 (参加費無料・予約不要)
【第2部】パープルデーZoomミーティング 11:30~12:30 (参加費無料・予約必要)
◆第2部参加申込フォーム:https://forms.gle/WYmWGNqvtE4jpUoD6 (〆切3月10日)
◆詳細:こちらをご覧ください

主催:東北大学病院
共催:宮城県
宮城県受託事業受託者:東北大学病院てんかんセンター
後援:エフエム仙台,日本てんかん協会宮城県支部

2021.1.20

日本臨床神経生理学会のポスターが出来ました

日本臨床神経生理学会の第51回学術大会と第58回技術講習会は、本年12月16日〜18日の日程で開催されます。コロナ禍の現状に鑑み、Webによるライブ配信が中心となる見込みですが、状況が許せば仙台国際センターも利用してのハイブリッドでの開催を検討しています。大会長は中里教授、副大会長は医工学研究科の出江紳一教授です。

ポスター