てんかん学分野・てんかん科 新着情報アーカイブ

2023.12.16

東北大学ビジネスアイデアコンテスト2023にて、最優秀賞を受賞しました

東北大学ビジネスコンテストとは、東北大学唯一の全学共通ピッチコンテストとして2018年2月の初開催以来、今年で7回目の開催となります。本コンテストでは、東北大学の誇る優れた学生による創造的なアイデアの実現を後押しするため、学生はプロジェクト推進資金のほか、多方面で支援を受けることができ、社会インパクトを与えるスタートアップの世界への第一歩を踏み出す機会を得られます。
さて今年度は、てんかん科・てんかん学分野で臨床研究を展開している久保田隆文先生(神経内科学分野博士課程)と此松和俊先生(同)、黒田直生人先生(てんかん学分野博士課程)、高橋健人先生(教育学研究科博士課程)などから構成されたチームがファイナリストとして残り、最終ピッチにおいて見事、最優秀賞を受賞しました。テーマは「最適な治療と心理的支援を提供するてんかん個別化医療プラットフォーム」です。

2023.11.8

此松先生の研究課題が令和5年度ブースター研究奨励賞「優秀賞」に採択されました

「ブースター研究奨励賞」とは、本学の医学系研究科でこれまで行ってきている大学院生の研究を、より一層発展させることなどを目的としています。てんかん学分野からは、脳神経内科の大学院生の此松和俊先生が「トンネル磁気抵抗素子を用いた在宅脳磁計の開発」という課題名にて、優秀賞を受賞しました。トンネル磁気抵抗素子とは、超伝導や超低温を用いない室温で稼動する高感度磁気センサです。基礎実験が現在、進行中で将来のさまざまな応用が期待されています。此松先生、おめでとうございます。

2023.11.1

抗てんかん発作薬選択ツール「EpiPick」の日本語版が公開されました

「EpiPick」とは、てんかん発作の診断および分類と抗てんかん発作薬の単剤療法選択において、医療者を補助する目的に設計されたプログラムです。対象症例は10歳以上で、薬剤相互作用の可能性を考慮し、可能な限りの単剤療法を推奨するものです。日本を含む各国のガイドラインには必ずしも準拠しておりませんが、本プログラムの妥当性は複数の国において多施設前向き研究が実施され、てんかん領域の専門誌「Epilepsia」に複数の論文が掲載されるなど、現時点でのエキスパートオピニオンを示していると考えます。すでに英語版に加えて、ポルトガル語、ウクライナ語への翻訳を選択できますが、今回、神一敬准教授と中里信和教授の翻訳による日本語版が登場しました。本プログラムの使用上の注意については、ホームページ(https://epipick.org/#/)の冒頭でご確認下さい。

2023.10.23

久保田先生の「てんかん個別化医療プラットフォーム」のアイデアが、国際的コーチングプログラムに採択されました

Deep-Tech venture のケーススタディやコーチングを実施し、多くの起業家を世界中に排出しているパリの Bruno Martinaud 教授(エコール・ポリテクニーク)は、Global DeepTech-Designer Program というコーチングプログラムを実施しています。Deep-Tech とは、革新的で社会にインパクトを与える技術を指す用語です。
さてこのたび、久保田隆文先生(神経内科大学院博士課程・てんかん科医員)が提案した「てんかん個別化医療プラットフォーム」のアイデアが、見事にこのプログラムに採択されました。今後、半年間のオンラインコーチングを経て、パリでの研修と世界に向けたピッチ(短い事業プレゼンテーション)が予定されています。
今回、東日本の10大学からの応募のうち、採択されたのはわずかに数チームのみとのことでした。久保田先生、おめでとうございます!

2023.10.23

久保田先生の「てんかん個別化医療プラットフォーム」のアイディアが、起業家精神を刺激するプログラムに採択されました

非営利団体である Entrepreneurs' Organization North Japan が後援する地域社会のイノベーションと起業家精神を刺激するアクセラレータープログラムとして、Miyagi Innovation Base (MIB) があります。
さてこのたび、久保田隆文先生(神経内科大学院博士課程・てんかん科医員)が提案した「てんかん個別化医療プラットフォーム」のアイデアが、見事にこのプログラムに採択されました。今後、地元、宮城県の起業家や、行政、メディア、金融機関との協力を通じて、実践的なアドバイスと支援を受け、半年後にピッチ(短い事業プレゼンテーション)を行う予定です。
今回、宮城県内の応募の中から、10名強が採択されたとのことです。久保田先生、おめでとうございます!

2023.10.21

小川舞美先生と曽我天馬先生が日本てんかん学会で優秀ポスター賞をもらいました

10月19日から3日間の会期で京王プラザホテルにて開催された第56回日本てんかん学会学術集会において、てんかん科助教・公認心理師の小川舞美先生と、脳神経内科大学院博士課程・てんかん科医員の曽我天馬先生が、優秀ポスター賞をもらいました(写真は向かって左から2番目が小川先生、5番目が曽我先生の代理で登壇した神准教授)。小川舞美先生の発表演題は「てんかん患者の職場での病名開示の決定に関与する要因の検討」、曽我天馬先生の発表演題は「MRI陰性側頭葉てんかんの術後発作転帰と発作時心拍数上昇の関係」です。小川先生、曽我先生、おめでとうございます!

受賞式の様子記念写真

2023.10.20

下田由輝先生の JUHN A AND MARY WADA 症例賞の受賞式が執り行われました

JUHN A AND MARY WADA 症例賞とは、日本てんかん学会員の若手研究者を奨励するために,ワダテストの産みの親,故 Juhn Atsushi Wada(和田淳,ブリティッシュコロンビア大学)先生の御夫妻からの基金で創設されたものです.毎年,基礎部門から1名,臨床部門から1名が選ばれ、日本てんかん学会での最高賞として知られています.今年は脳神経外科の下田由輝先生が基礎部門において受賞し、京王プラザホテルにて開催中の第56回日本てんかん学会学術集会において表彰を受けました(写真の向かって右端)。また、これに先立ち Juhn Atsushi Wada 先生の追悼セレモニーがあり、ともに教え子であった馬場啓至先生(元・長崎医療センター・脳神経外科)と佐藤光源先生(東北大学名誉教授・精神科)による追悼講演がありました。その後の授賞式は、大変に感慨深いものとなりました。
下田先生の受賞対象論文は、Shimoda Y, et al. Optogenetic stimulus-triggered acquisition of seizure resistance. Neurobiol Dis 163: 105602, 2021 (DOI: 10.1016/j.nbd.2021.105602) で、本学生命科学研究科の松井広教授の指導による研究です。東北大学HPに掲載されたプレスリリースの日本語解説文はこちら(https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2022/01/press20220113-02-seizure.html)です。下田先生、あらためておめでとうございます!

受賞式の様子

2023.8.24

小川舞美先生が,明治安田こころの健康財団からの研究助成を受けました

明治安田こころの健康財団は1965年に設立され,乳幼児期から学齢期・思春期の子どもの問題、家族・家庭の諸問題および高齢者の問題に関する精神保健・福祉の諸領域についての研究への助成を行なっています.このたび,てんかん科の公認心理師,小川舞美助教が申請した研究テーマ「小児期発症てんかん患者の病気開示の意思決定への影響要因の解明〜てんかんに関する自己開示の意思決定支援ツールの開発を目指して」が,今年度の研究助成を受ける事になりました.本日,明治安田生命保険相互会社仙台支社において,研究助成目録贈呈式が執り行われました.小川舞美先生,おめでとうございます.

2023.8.21

黒田直生人先生が、米国てんかん学会2023年大会のTravel Awardを受賞しました

今年の米国てんかん学会は12月1日からフロリダ州オーランドで開催されます。
大学院生の黒田直生人先生が提出した演題が、2023 Suzanne and Peter Berry International Travel Awardを受賞することになりました。この賞は1,000ドルの副賞に加えて、著名な先生との食事会や研究指導の行事があり、若手研究者にとっては大変な名誉となります。
当研究室からは、同じく大学院生の櫻庭理絵さんが2014年に受賞して以来の2人目の名誉です。黒田先生、おめでとう!

2023.8.21

小川舞美先生が、2023年度TUMUG支援事業「スタートアップ研究費」に採択されました

2023年度TUMUG支援事業とは、東北大学の男女共同参画推進センターが実施しているもので、「スタートアップ研究」は若手の研究者への支援事業となります。このたび小川舞美助教が申請した「スマートフォンと人工知能を用いて、てんかん患者の発作間欠期不快気分症状のメカニズムを明らかにすること」が、採択され、研究助成金が交付されることになりました。
当研究室からは、同じく公認心理師である藤川真由助教に続いて2人目の採択となります。小川舞美先生、おめでとうございます。

2023.8.20

日本てんかん学会の来期の理事として、中里教授と神准教授が再選されました

日本てんかん学会の理事会は約30名から構成され、うち20名は評議員による選挙で選出されます。このたびの改選で、当研究室の中里信和教授と神一敬准教授は、選挙理事として再選されました。新しい任期は本年10月の学術大会以降、2年間となります。

2023.8.19

黒田直生人先生が、Epilepsia Open の Editorial Internship に選ばれました

国際抗てんかん連盟(ILAE)では本年8月より,若手研究者を対象として,機関誌 Epilepsia Open における Editorial Internship(編集インターンシップ)という制度を発足させました.当研究室の大学院生黒田直生人先生は,この記念すべき第1回のメンバーに選考されました.任期は1年です.黒田直生人先生,おめでとうございます.

2023.8.10

藤川真由助教の研究テーマが、交通事故医療<特定研究助成>に採択されました

交通事故医療<特定研究助成>とは、日本損害保険協会が実施している交通事故に関係した研究への助成金です。今回、藤川真由助教は「てんかん患者の運転禁止指導後の運転継続への生物心理社会的要因の検証」というテーマで2023年度の助成に応募し、見事に研究助成金を獲得することとなりました。藤川先生、おめでとうございます。

2023.8.1

藤川真由助教と小川舞美助教が申請した東北開発記念財団「海外派遣援助金」が、ダブルで採択されました

東北開発記念財団では、若手研究者の国際学会への参加を支援すべく助成金を出しています。このたび、公認心理師でもある藤川真由助教と小川舞美助教が、来年3月にリヨン(フランス)で開催される「てんかんと神経心理学」の研修1週間コースについて申請したところ、見事に2人とも採択されました。往復の交通費と宿泊費に対しての補助をいただくことになります。藤川先生、小川先生、おめでとうございます。

2023.7.12

下田由輝先生の JUHN AND MARY WADA 症例賞の受賞が決定しました

JUHN AND MARY WADA 症例賞とは、日本てんかん学会員の若手研究者を奨励するために,ワダテストの産みの親,故 Juhn Atsushi Wada(和田淳,ブリティッシュコロンビア大学)先生の御夫妻からの基金で創設されたものです.毎年,基礎部門から1名,臨床部門から1名が選ばれ、日本てんかん学会での最高賞として知られています.今年は脳神経外科の下田由輝先生が、基礎部門において受賞することになりました。

受賞の対象となった論文は、Shimoda Y, et al. Optogenetic stimulus-triggered acquisition of seizure resistance. Neurobiol Dis 163: 105602, 2021 (DOI: 10.1016/j.nbd.2021.105602)で、本学生命科学研究科の松井広教授の指導による研究です。東北大学HPに掲載されたプレスリリースの日本語解説文はこちら(https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2022/01/press20220113-02-seizure.html)です。下田先生、おめでとうございます!

2023.6.29

浮城一司先生と久保田隆文先生がSENDAI Global Startup Campus に選考されました

SENDAI Global Startup Campus とは、仙台市の若者のキャリアアップ支援のプロジェクトです(https://sgsc.world)。その趣旨は「仙台・東北から世界へ、課題解決に向けたチャレンジを応援すべく、世界標準のオンラインコースを受講し、世界トップの環境でビジネスプランを磨き、世界の最前線でそれをぶつける」となっており、何が始まるのか大変に楽しみです。競争率が高いプログラムですが、当研究室からは、助教の浮城一司先生と久保田隆文先生の2人がダブル採択となりました。浮城先生、久保田先生、おめでとうございます。

2023.5.26

中里教授が国際臨床脳磁図学会 Lifetime Achievement Award を受賞しました

国際臨床脳磁図学会(International Society for the Advancement of Clinical Magnetoencephalography;ISACM)は第1回大会(松島)から隔年で開催され,2021年はコロナ禍で中止でしたが,本年は第8回大会が大阪にて開催されました.今大会ではあらたに Lifetime Achievement Award in the Field of Clinical Magnetoencephalographyが創設され,その記念すべき第1回の受賞者として,中里信和教授が選ばれました.本日の授賞式に続いて、”My Dreams of MEG in the Late 1980s and in the Present” と題する受賞講演(Memorial Lecture)も行われました.中里教授,おめでとうございます.

受賞式の様子受賞式の様子受賞式の様子

2023.5.21

中里教授が日本生体医工学会で臨床応用研究賞(荻野賞)を受賞しました

生体医工学とは,医学に工学技術を取り入れて,生命現象を明らかにするとともに,診断や治療に有効な手段を提供する専門分野です.臨床応用研究賞(荻野賞)は1992年に設立され,2022年度の受賞者として,中里信和教授の「トンネル磁気抵抗素子を用いた室温稼動の頭皮密着脳磁計の開発」が選ばれました.中里教授,おめでとうございます.

荻野賞

2023.4.3

新年度からの新しいメンバーが加わりました

2023年度より博士課程(脳神経内科学分野)で医員の久保田隆文先生,障害科学博士課程の大友風佳さん,障害科学修士課程の大村花薫子さんと高野歩有さん,大学院研究生の朴依主さん,外国人研究者のKatarina Bianca R. Mantos先生が加わりました.史上最速の開花を迎えて満開の枝垂れ桜の下での集合写真を撮影しました.一部,職務の関係で撮影に加われなかったメンバーもおりますが,新年度も当教室をよろしくお願いします.

集合写真

2023.3.23

てんかんセンターが「病院長表彰」を受けました

本日,病院長賞表彰式がありました.この賞は当院の発展に貢献した者を表彰するもので,令和4年度は合計6部門が選ばれました.てんかんセンターの受賞理由は以下の通りです.
「患者さんにやさしい医療と先進医療の調和がなされた医療の好事例であり,かつ,全国の診療拠点との連携を通して,院内外に高いレベルで患者に寄り添うことができる医療者を養成することに貢献した」

写真は冨永悌二病院長と中里信和てんかんセンター長

写真は冨永悌二病院長と中里信和てんかんセンター長

2023.3.23

厚生労働省事業「てんかん診療拠点病院の好事例集」に当院てんかんセンターがとりあげられました

国立精神・神経医療研究センターの谷口豪先生が中心となってとりまとめた厚生労働省事業の報告書が完成しました。てんかん診療拠点病院の連携活動のデータ解析による実態調査の報告書です.付属の「好事例集」では,東北大学病院てんかんセンター、静岡てんかんセンター、広島大学病院てんかんセンターの3施設が詳しく取り上げられました.

写真は冨永悌二病院長と中里信和てんかんセンター長

写真は報告書の表紙

2023.3.23

中里信和教授がDate fm (エフエム仙台) のラジオ番組に出演しました

2022年度 宮城パープルデー「知って安心、てんかん」の第二弾として、パープルデー直前の2023年3月23日に中里信和教授がDate fm (エフエム仙台)のラジオ番組に出演しました.

■放送局:Date fm (エフエム仙台)
■番組名:Morning Brush HUMAN RESEARCH
■放送日:2023年3月23日(木)午前9時15分〜9時30分
■出演者:東北大学病院てんかん科 中里信和 教授

※宮城県内にお住いの方はradikoのタイムフリーで無料で一週間聴くことが出来ます。宮城県以外にお住まいの方は、radikoのプレミアム会員になることで、全国どこからでも聴くことができます。

2023.3.15

中里教授が共同研究者とともに応用物理学会論文賞を受賞しました

応用物理学会は工学・理学の研究者を中心とした正会員が1万3000人を越える巨大な学術団体です。毎年、応用物理学の研究において優れた業績をあげた者に対して応用物理学会論文賞が授与されています。2022年度は、本学工学研究科の大兼幹彦教授を筆頭とする論文「Sub-pT magnetic field detection by tunnel magneto-resistive sensors. Appl Phys Express 14:123002,2021」が選ばれました。従来の超伝導を用いた脳磁計は液体ヘリウムが必要でしたが、この研究で開発された超高感度磁気センサは、液体ヘリウムが不要で室温で稼動するトンネル磁気抵抗素子です。1 pT(ピコ・テスラ)よりも弱い磁場を検出するという世界最高記録を達成した研究です。大兼先生、中里先生、共同研究者の皆様、おめでとうございます。

応用物理学会論文賞

2023.1.12

神一敬准教授が医学部奨学賞(金賞)を受賞しました

東北大学医学部と同窓会では、昭和23年度から「医学部奨学賞」を制定し、医学部および抗酸菌病研究所(現加齢医学研究所)の若手研究者の育成に資することにしています。その中で最高賞とされる金賞は、最近数年間に発表された研究のうち独創的かつ総合的業績で評価の高い研究のなかから、研究戦略室が選考します。本賞は権威ある学術賞として今日も続けられています。このたび、令和4年度の金賞を、神一敬准教授が見事に受賞されました。研究テーマは「神経電磁気学的検査による焦点てんかんの病態解明」です。昨日は宮城県医師会の理事会で、本日は医学部としての授賞式が執り行われました。神一敬先生、おめでとうございます!

表彰式にて。右から3人目が神一敬准教授

表彰式にて。右から3人目が神一敬准教授