本日,中里教授の監修による一般向けのてんかん解説書が出版されました.ソフトカバー102ページで,本体価格1300円(税別)です.「BOOK」データベースでは「くり返す発作,脳に何が起きている? 本当にてんかんなのか,発作のタイプは? 発作の現れ方・原因によって治療方針が決まる.ひと目でわかるイラスト図解.正しい知識でてんかんへの理解を深める決定版!」として紹介されています.
本年9月5~9日、イスタンブールで開催予定の国際てんかん会議において、神一敬准教授が発表予定の演題 "Relationship between cardiac autonomic dysregulation and seizure lateralization in patients with focal epilepsy" が、ベスト・ポスター賞に選ばれたとの通知が入りました。このポスターの基礎となった研究は、修士課程を本年3月に卒業し、静岡てんかんセンターに検査技師として就職した鈴木菜摘さんの修士論文です。神一敬先生、鈴木菜摘さん、おめでとうございます。
平成27年度を迎え、てんかん科の発足から5年2ヵ月、てんかん学分野への改名から4年が経過しました。4月1日付にて以下の人事異動がありました。
・神一敬(じん かずたか)講師 →准教授への昇進
・柿坂庸介(かきさか ようすけ)助教 →講師への昇進
・藤川真由(ふじかわ まゆ)年俸制助教 →助教への昇進
・加藤量広(かとう かずひろ)大学院博士課程
→博士号(医学)取得にて大学院を卒業し石巻赤十字病院神経内科医師として着任。
・鈴木菜摘(すずき なつみ)大学院修士課程
→修士号(障害科学)取得にて大学院を卒業し、
国立病院機構静岡てんかん神経医療センターに臨床検査技師として着任。
・石田誠(いしだ まこと)大学院修士課程
→修士号(障害科学)取得にて大学院を卒業後、あらたに博士過程(医学)に入学。
3月26日はパープル・デイ。てんかんを隠さないと決めたカナダの少女キャシディのため、担任の先生がクラスで、てんかんを正しく理解する特別授業をした日です。パープルは孤独を意味するラベンダー。「てんかんを持つひとたちを一人にしない」というメッセージを込め、皆が何かひとつ紫色を身につける、という活動です。カナダでは国民的記念日となり、現在は全世界に活動が展開されています。東北大学病院てんかん学分野でも、さまざまなイベントを実施しました。
まず、民放局「エフエム仙台」の番組「J-SIDE STATION」に、てんかん科の中里信和教授と藤川真由助教のふたりが生出演(14:30~14:50)し、てんかんの啓発活動の重要性について、またパープルデーとはどういう日なのか、について解説しました。エフエム仙台は、東日本大震災の直後から、てんかん科の活動を応援してくれています。当日は、エフエム仙台の西川守社長を先頭に全スタッフがパープルを身に付けてくれました。
東北大学病院には大きな中央廊下があります。その一番北側のホールを使って「廊下でふらっと医学教室」が開催されました。この教室の企画は今回が第1回であり、テーマは「てんかんを理解する3月26日パープル・デイ」。最初に中里信和教授が「『知って安心』てんかん」と題してのミニ講義(スライドはこちらから)、続いて藤川真由助教が「世界のパープルデー日本上陸!」と題してパープルデーの紹介を行いました(スライドはこちらから)。ゲリラ的に始めたミニ教室なので、最初は廊下を歩く人たちも不思議そうにしていましたが、次第に聴衆が集まり、第1回の企画としては大成功でした(写真3)。
中里信和教授が朝よりツイッターで発信し続けました。特に朝一番でツイートしたメッセージは1日で100人以上からリツイートされています。リツイートは2日目も増え続け、現在169人からのリツイートをもらっています。
毎年3月26日は、てんかんを正しく知ってもらう国際的な記念日「パープル・デイ」です。カナダに始まったこの活動は世界に拡大されています。東北大学てんかん学分野での今年の活動は以下のとおりです。
1)FM仙台に出演します。3月26日(木)13:30~15:50の生放送番組、J-SIDE STATIONに、中里教授と藤川助教が飛び入り参加の予定です。出演時刻は14:35分前後から。
2)東北大学病院の中央廊下で、通行人向けの教室を開きます。3月26日(木)15:30頃より、シリーズ「廊下でふらっと医学教室」第1回として、<てんかんを理解する3月26日「パープル・デイ」>。教室での講義の内容は、中里教授による<「知って安心」てんかん>および、藤川助教による<世界のパープル・デイ日本上陸!>です。参加自由ですが、狭い病院の廊下を使っての勉強会ですので、参加者数によっては交通整理されてしまう可能性を、あらかじめご了承願います。
3)7月4日(土)、「パープル・デイ」活動のきっかけとなったカナダの少女、キャシディー・ミーガンさんが仙台に来ます。予定では昼過ぎより、仙台メディアテークにてイベントを開催予定。詳細が決まり次第、またホームページでご紹介します。
イベントはすべて、一般参加が可能です。写真は<パープル・デイ2015>のための東北大学てんかん科スタッフによる記念写真です。
東北大学病院長賞は、東北大学病院の活動の中で顕著な功績があったと認められる個人・団体を表彰するものです。平成26年度は、生理検査センターがこの名誉ある賞を受賞しました。本日の科長会議の冒頭、代表の三木俊部門長が病院長より表彰状と副賞(技師休憩室の冷蔵庫4台を購入!)をもらいました。脳波検査、術中モニタリング、ビデオ脳波モニタリング検査などでの実績も授賞には大きく貢献しています。中里信和教授による生理検査センターの推薦文(抜粋)はこちらから。
神一敬(てんかん学分野講師)・加藤量広(神経内科大学院生)の両先生は、このたび公益財団法人てんかん治療研究振興財団の平成27年度研究褒賞を授賞しました。課題名は「てんかん発作時の自律神経モニタリングと包括的てんかん診断」であり、審査委員長の堀智勝先生から「てんかん発作時に自律神経モニターを行い右内側側頭葉てんかんでは脳波上の発作開始に先立ち心拍数が増加するという事実を明確認した点が高く評価されました。」との講評を頂戴しています。神・加藤の両先生は平成28年3月4日に開催される研究報告会にて授賞式に出席し、記念講演を行う予定です。神一敬先生、加藤量広先生、おめでとうございます!
日本てんかん学会からの留学生支援と、公益財団法人てんかん治療研究振興財団からの留学生支援をもとに、インドネシアのスラウェシ島、マカッサルより神経内科医のWijoyo Halim先生が約半年間の予定で留学することが決まりました。Halim先生は神経内科医であり、2015年5月に来日予定です。
東北大学病院の主催で、平成27年1月9日に開催された<からだの教室第1回>のテーマは「てんかんと思春期〜知って安心、学校での対応」です。
当日の様子をビデオと資料でまとめたサイトが病院広報室によって作成されました。
話題提供1 ビデオで学ぶ「てんかん発作」の多様性(講師は中里教授)と、話題提供2 てんかんをもつ中学生の心理学(講師は藤川助教)の講義内容は、それぞれ動画でご覧いただけます。また、パネルディスカッション「てんかんをもつ中学生の心と教育」の様子はPDFに編集されており、これもダウンロード可能です。詳しくはこちらをご覧下さい。
東京医科歯科大学脳神経外科教授,前原健寿先生が会長として開催された全国てんかんセンター協議会(JEPICA)年次総会が,300名以上の参加者を得て盛会裡に終了しました.来年の年次総会は,東北大学てんかん学分野の中里教授を会長として,2016年1月9日(土)・10日(日)の両日,仙台市青葉区の仙台国際センターにて開催されることが決定しました.