来る3月21日,韓国ソウル市で国際睡眠医学界が開催されます.大学院修士課程の板橋泉さん(東北大学病院生理検査センター臨床検査技師)が一般演題として提出した研究が,このたび「OSHNet設立10周年記念Travel Grant」を受賞しました.OSHNetとは,NPO法人 Osaka Sleep Health Networkの略称であり,関西電力病院の立花直子先生を中心に,睡眠医学の正しい知識の普及や人材育成を目指している団体です(http://www.oshnet-jp.org).板橋さんの研究は,てんかん発作の様子が同一患者でも発作が出現する睡眠ステージごとに異なることを見いだしたものです.指導教官は神一敬講師。板橋さん、おめでとう!
第38回日本てんかん外科学会は,お陰様をもちまして盛会裡に終了しました.写真は順に,1)開会の挨拶をする中里教授(スクリーンには東北大学てんかん科のビデオ脳波解析室の様子が遠隔会議システムを通じて映し出されています),2)Richard C. Burgess 先生(Cleveland Clinic)の特別講演の様子,3)熱気あふれるポスターセッションの様子です.
東北大学病院イベント「からだの教室」の第1回は,テーマ「てんかんと思春期」を掲げて,2015年1月9日東北大学病院てんかん科医局(通称,てんかんカフェ)にて開催されました.当日は60名以上の参加者を迎え,立ち見席が出るほどの盛況でした.
下瀬川病院長による歓迎メッセージに続き,てんかん学分野の中里教授と藤川助教によるレクチャー,さらには教育学部の上埜教授と参加者をまじえたパネルディスカッションが行われました.参加者の多くは中学校の先生です.てんかん発作時の対応や,思春期のてんかん患者の心理に関する活発な討論が交わされました.
当日の様子は,河北新報や朝日新聞にも掲載されています.
またエフエム仙台のDJも参加し,イベント終了後に参加者や主催者へのインタビューを行いました.その内容は1月26日(月)12:00に放送開始となる番組「Hope for MIYAGI」の中で,大きく取り上げられる予定です.
さらに近日中に,東北大学病院のホームページには,中里教授と藤川助教のレクチャーの動画および追加資料が掲載される予定です.請うご期待!
中里教授の高校時代の同級生である書家の武田夏実さん(東京都在住)が、震災復興支援にと「てんかん學分野」の看板の文字を書いてくれました。武田女史によりますと、「隷書は『曹全碑』という中国の古典からとったもの。ひらがなは宮澤賢治風に書いたものです。春と修羅などの直筆原稿の字の雰囲気」との解説です。ちなみに重量約10キロの一枚板は、仙台市のシンボルでもあるケヤキ(武田女史は、偶然に選んだ、とのこと)です。武田女史みずから、文字を彫り抜き、ペインティングを施して完成させたものです。さらには運搬まで、ご夫婦で休日を利用して車でわざわざ仙台まで届けてくれたものです。看板は本日、てんかん学分野の脳波解析室(通称、てんかんカフェ)のドアの前に掲げられました。武田夏実さんご夫妻に心より感謝申し上げます。それから、工事をしてくれたサンタクロースさん、ありがとう!
第38回日本てんかん外科学会は2015年1月15・16日、東京・都市センターホテルにて開催されます。日程表・プログラムが公開されました(こちらをクリック)。会長は東北大学てんかん学分野の中里信和教授、副会長は同・神経外科学分野の冨永悌二教授です。
今大会のイチ押しは、ポスターセッションです。演者がポスターを発表する通常の学会とは異なり、今回は座長が担当するセッションのすべてのポスターをひとつづつ、座長の独自の観点から短く紹介します。セッションの最後には、聴衆もまじえてのベストポスター賞の投票も行われます。
なお、日本定位・機能神経外科学会との合同教育セミナーには若干の空席がありますので、参加ご希望の方はホームページからの事前登録をお願いします。
このたび東北大学病院では,トークイベント「からだの教室」を開催することになりました。
第1回は2015年1月9日,東北大学病院てんかん科医局(通称,てんかんカフェ)にて開催.テーマは「てんかんと思春期」.学校教員の方むけに,てんかんの特徴や、発作時の対応などについて講演。さらに,思春期のてんかん患者の心理に関するパネルディスカッションを実施.参加者からの質問も受け付けます.当日は軽食をご用意してお待ちしています。養護教諭の方はもちろん,一般教諭の方のご参加も心よりお待ち申し上げております.
詳しくは,パンフレットをご覧下さい.参加は学校教員に限らせていただきます.事前の申し込みが必要です.定員を超えた場合には抽選となりますことをお許し下さい.
第19回日本遠隔医療学会学術大会が、2015年10月9日(金)・10日(土)の2日間、仙台市繊細復興記念館を会場として開催されます。学会のテーマは「日本の遠隔医療の新たな発展を目指して」。大会長は東北大学病院病理部の渡辺みか准教授、副隊会長は東北大学てんかん学分野の中里信和教授。特別企画として、てんかん症例検討会デモ「遠隔会議システムの有用性」が取り上げられるなど、てんかん医療における東北大学てんかん学分野の取組も大きく紹介される予定です。
詳しくはウエブサイトをご覧下さい。
平成26年11月1日、東京にて全国てんかんリハビリテーション研究会が開催されました。医療法人福智会「すずかけクリニック」のホームページには、同クリニックの職員の参加レポートが掲載されています。今回は、東北大学病院てんかん科の藤川真由助教が特別講演を行い、エビデンスを示さなければ社会からは認められない、という強いメッセージが発せられています。
写真つきの報告は、こちらから
来る12月5日から米国シアトルで開催されるアメリカてんかん学会に、一般演題として提出した大学院生の櫻庭理絵さん(東北大学病院生理検査センター臨床検査技師)の研究が、Suzanne and Peter Berry International Travel Award を受賞しました。この賞はアジア、アフリカ、オセアニア、中東、ラテンアメリカから参加する若手てんかん研究者を支援するために設立されたものであり、今年は櫻庭さんを含めて2名の受賞です。学会のプログラムの中には、Rie Sakuraba の名前と演題名 “High-Rate REM Sleep High Frequency Oscillations (HFOs) Are Specific To Epileptogenicity” が明記されています。この研究は、頭蓋内電極を留置した症例において睡眠ステージと高周波振動の関係を調べたもので、REM睡眠中の高周波振動が目立つ部位を切除した患者さんでは、術後の発作予後が良好であるという観察結果に基づいた研究です。指導教官は脳神経外科の岩崎真樹講師。受賞者は、学会期間中、特別行事に招待されることになっています。櫻庭さん、おめでとう!
去る10月24日と25日に仙台市の艮陵会館にて第131回日本医学放射線学会北日本地方会および第76回日本核医学会北日本地方会が開催されました.今回から新しく設けれられた「若手優秀演題賞」において、てんかん学分野で研究を行っている大学院博士課程の佐藤志帆先生(放射線診断学分野)が診断部門で優秀演題賞を受賞されました。発表演題は「側頭葉てんかんの術前評価における海馬volumetryとT2 relaxometryの有用性」であり、臨床に役立つ素晴らしい研究成果です。
学会の様子はこちらのHPをご覧下さい。