【原文】In epilepsy, “normal” and “abnormal” are diagnoses that require certainty: “suspicious” is equally important and different.
【意味】てんかんでは「正常」と「異常」は確信に基づいた診断である.「疑わしい」も同じく重要であり,確固とした意味を持つ.
【説明】てんかんの原因となる異常,特に皮質形成異常と呼ばれる病変は,MRIでもごくわずかな変化にしかみえないことがあります.そのため小さな異常は見逃されることがしばしばです.一度正常と判断されたMRIでも,他の検査で疑われた場所に再度,的をしぼって注意深く観察してみると,わずかだけれども明らかな異常を発見できることがあります・・・(この続きは,左のサイドバー「きょうのてんかん」をクリックしてご覧下さい).
7月27日のプレスセミナーに関する共同通信の記事が掲載されました
2年ちょっとお休みしていた「きょうのてんかん」ですが,2010年9月1日より連載復活となります. これからは,中里信和・神一敬・岩崎真樹の3名が分担で執筆し,執筆者名を明記します.
てんかんと聞くと,多くの患者さんはとまどいますが,アキラメる必要はまったくありません. てんかんについて,多くの医師はアマく考えがちですが,専門知識なしでは治療ができません. 「きょうのてんかん」では,医師と患者に一緒に読んでもらいたい「珠玉の言葉」を選びます.
新連載の最初の話題は「パイロット候補に脳波検査は必要か?」です.左のサイドバー「きょうのてんかん」をクリックしてご覧下さい.
本日,てんかんモニタリングユニットを担当する脳波専属の臨床検査技師さん2名(簡野直子さん・伊澤理香子さん)が出勤開始となりました.お二人は以前に,てんかん専門病院で脳波検査を担当していましたので,東北大学病院のモニタリングユニットにとっては即戦力のありがたい人材です.計画では,年度内にもう2名,新年度からさらに3名(現在,募集中)の脳波専属の技師さんが着任する予定です.
化学工業日報は1937年(昭和12年)創刊の化学工業に関する日刊の業界紙.
東北大学病院に今秋,てんかんセンター(仮称)発足という記事(新しいウィンドウで表示)です.
東奥日報・デーリー東北は,どちらも青森県を中心とした地方紙です.7月27日のプレスセミナーの記事が掲載されました(東奥日報の記事はこちら・デーリー東北の記事はこちら.
7月27日のプレスセミナーに関する共同通信の記事が掲載されました
7月27日のプレスセミナーに関する記事(JPEB 590KB)が掲載されました
医薬産業ビジネスマガジン「薬業時報 Yakugyo Jiho」の取材があり,本日号の「Wide 企業・ヒト模様」の欄に掲載されました.
見出しが,採算度外視の「1時間外来」,となっていて,ギョッとしましたが,たしかにこの部分だけを考えると採算度外視ですね.1時間診療しても,5分ちょっと診療しても,診療報酬は変わりませんから.しかしこちらの狙いは違います.理由はいくつかあります.第一に,1時間の診療の方が最初に患者さんの話をキチンと聞けて,その後の再診時間がかえって短縮できること.第二に,きちんと診療することで,かえって紹介患者さんが増えるのではないか,という期待.第三に,きちんと診療した結果を,これまでの主治医にフィードバックすることによって,そのお医者さんが別の患者さんを紹介してくれるようになること.三番目は特に重要で,新患の患者さんには「必ず紹介状をもらってきて下さい」とお願いする理由はここにあります.こちらとしては,1人の患者さんの診療が,その背景にある何倍もの患者さんの役にもたって欲しいのです.
登録者には電子版(新しいウィンドウで表示)でも記事をご覧になれるようです.スキャンしたPDFはこちらから.
PNES (Psychogenic Non-epileptic Seizures) とは,てんかんではない心因性発作です.今日のEMU Club (てんかんモニタリングユニット勉強会)では,PNESに関する岩崎真樹先生(脳神経外科)の講義がありました.
「てんかん」として長年治療されてきた患者の最大20~30%は,てんかん発作ではなかった,との報告があります.また,てんかん患者の約30%は,てんかん発作に加えて心因性非てんかん発作(PNES)を有する,とも言われています.てんかんのモニタリングを行う目的の第一は,患者さんが悩んでいる発作が「本当にてんかん発作なのか」という診断にありますので,真のてんかん発作との区別は,とても重要です.
勉強会のスライドの一部は,PDFとしてダウンロード(パスワードあり)できます.