新しくできた生命科学プロジェクト研究棟の会議室において,表記の運営会議の第1回が開催されました.東北大学の脳研究者は、文・理・工・医・歯・薬・生命・情報科学の各研究科,加齢医学研究所や電気通信研究所,大学病院まで広く分布しており,文字通り基礎から臨床までをカバーしています.今後,全学に広がる脳研究者が一致協力することを目的に発足するセンターとのことです.この日の会議は夜8時開始であったにもかかわらず大勢の参加者があり,飯島敏夫理事の趣旨説明のあと,参加者全員による自己紹介が行われました.
海馬倶楽部(Hippocampal Club)が始まりました.毎週1回集まって,てんかんの基礎研究について Journal Club などを行う予定です.まだクローズドメンバーによる会ですが,会場の確保ができたら徐々にメンバーを増やして拡大したいと考えています.
本日,月曜午前,東北大学病院てんかん科が開設されて初めて,患者さんの診療が行われました.診察にあたった私(中里)は診療システム(電子カルテのようなもの)にまだ不慣れのため,脳神経外科の大学院生である大沢伸一郎先生に応援してもらいながら,3名の患者さんの診療にあたりました.当面,てんかん専門外来は毎週月曜午前の予定となっています.
本日より事務補助員として,渡辺久子さんに来ていただくことになりました.大学のシステムに不慣れな中里にとっては,即戦力として期待できる貴重な人材です.
平成22年2月に運動機能再建学分野教授として着任しました中里信和です.てんかん学および脳波などの臨床神経生理学を専門としております関係で,着任直後に診療科名の変更をお願いし,平成22年3月より,てんかん科を標榜させていただくことになりました.
てんかんは有病率が約1%で国内には100万人以上の患者さんがいるものと推測されております.医師にとっては「ありふれた疾患」と認識されるため,どうしても気軽に治療されやすく,てんかん専門医に紹介される症例は1割にも満たないと推測されております.(クリックして続きを読む)
段ボールと一緒だったこれまでの仮住まいから,新装の部屋に引越しました.ようやく仕事に集中できそうです(さてさて・成果に・請う・ご期待・・・).
神一敬先生は東北大学神経内科に所属しています.Cleveland Clinic【クリーブランド・クリニック】(新しいウィンドウで表示)で,脳波・脳磁図のフェローとして3年間の研鑽を積まれました.4月からは東北大学神経内科の助教に復帰です.ここは世界屈指のてんかんセンターとして有名です.神先生には,今後,東北大学てんかんプロジェクトのキーパーソンとしての活躍が期待されます.
当教室からは新しく博士2名(赤松千鶴・佐々木美佐)と修士3名(稲垣侑士・佐々木洋介・高橋舞子)が誕生です.中里の着任前の研究成果によるものであり,ご指導いただいた先生方に感謝申し上げます.中里にとっては短い期間の交流ではありましたが,大学院というものがどのようなものであるのかを勉強させていただき,感謝しております.また,中里は実質的な指導をしていないにもかかわらず,謝恩会にお呼びいただきました.誠にありがとうございます.これからは,彼らの後輩たちをきちんと指導しなければならないと考え身が引き締まる思いです.
研究室のウエブサイトが公開されました.表紙は現在,
Nobukazu Nakasato ONLINE, Team Edition(新しいウィンドウで表示)
となっています.内容は,てんかんプロジェクトと中里信和個人の業績リストですが,今後,プロジェクトの拡大とともに,扱うコンテンツを増やしたいと考えています.
東北大学てんかんプロジェクトの根幹となるてんかん症例検討会の記念すべき第1回が開催されました.会の趣旨は,診断に迷う症例や外科治療の適応を検討する症例について,診療科の垣根なしに横断的に議論することにあります.
学内・学外・県外も含めて約30名が集まりました.予想を超える人数でうれしい悲鳴です.次回はもっと広い会場を用意する予定です.
平成22年度の予定は以下のとおりです.原則として,月1回の土曜日午後3時からの開催となります.